新型コロナウイルス感染拡大の第2波が到来しているインドの中でも、特に新規感染者の増加が顕著に見られるプネーとチェンナイでは、過去に感染歴のある人が再感染しているかを調べる研究が始まっている。
「New Indian Express」が報じた。
Amid rising COVID-19 cases across India, Pune and Chennai take up study on reinfections
2都市ではインド国内で初めて、新規感染者の体内にある新型コロナウイルス感染症に対応するIgG(免疫グロブリンG)抗体の有無を調べることで、過去の感染歴を調べることを決めた。
この抗体は通常、ウイルスに曝露してからおよそ14日後に出現し、数ヶ月持続し続けるとされている。
チェンナイでは(ICMR)配下の国立疫学研究所(National Institute of Epidemiology)で実施されるが、プネーの医療機関や保健衛生研究機関の協力を得ながら共同で研究するとしている。
プネーでは4日に国内最多となる4,625名の新規感染者を記録したが、マスクの着用や人混みの回避など、感染症対策に対する人々の意識が緩みがちとなりつつあったことに加え、ウイルスの変異株への感染拡大も疑われている。
この研究を通じて、新型コロナウイルス感染症に罹患した履歴のある人への再感染は極めて稀であるとされる説を覆す、パンデミックのダイナミクスに変化が生じている可能性について探求すると、チェンナイの研究者は述べている。
4日現在、インド全土における新型コロナウイルス感染症ワクチン接種回数は6,000万回を超え、合計6,026万9,782回となった。
うち、1回目の投与を受けた人は5,144万1,436人、2回目の投与を受けた人は882万8,346人となっている。
感染拡大が最も加速しているマハーラーシュトラ州でのワクチン接種を受けた人の数は同500万4,331人、うち2回目の接種を済ませた人は72万1,705人に達している。
なおプネー(マハーラーシュトラ州全体)では、ワクチン未接種の人について、ホテルやレストランで働く場合は15日ごとのPCR検査を受けることを義務付ける方針とする。
またデリーおよびマハーラーシュトラ州政府は、25歳以上のすべての人へのワクチン接種開始を中央政府に要求している。
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なお、現状に何ら役立つ情報をご提供できていない「ASKSiddhi(アスクスィッディ)」なので、せめて「在ムンバイ日本国総領事館」より日々発信されている州内の状況や州政府による措置に関する最新情報を、今後はこちらにも転載させていただきたい。
=== 以下、同掲題メールの転載 ===
※3月23日付けのメール、件名「コロナウイルス感染拡大に伴う制限事項(注意喚起)」
【ポイント】
1 3月15日、マハーラーシュトラ州政府は集会等の人が集まる行事に対する制限措置を発表しました。
2 3月19日、ムンバイ市行政当局は、市内のショッピングモール、主要駅他において、来場者を無作為に抽出し抗原検査を行い、検査等を拒否した場合には反則金処分を科す旨を発表しました。
【本文】
1 3月15日、マハーラーシュトラ州政府は集会等の人が集まる行事に対して以下のとおりガイドラインを発表しました。
(1)映画館、ホテル、レストランについては、利用者を50%の収容数にとどめる。
(2)社会的、文化的、政治的、宗教的等一切の集会を禁止する。
(3)結婚式については、50名以上の参加者を認めない。
(4)葬儀については、20名以上の参列者を認めない。
(5)医療関係者等の必要不可欠な業種を除き、全ての事務所は50%に出勤抑制をすること。(テレワークを推奨すること。)
2 3月19日よりムンバイ市行政当局は、市内の混雑が予想される公共施設等において抗原検査(RAT:Rapid Antigen Tests)を実施すると発表しました。当館から市行政当局関係者に確認したところ、詳細以下のとおりです。特にショッピングモールを利用される方はご注意下さい。
(1)検査実施場所
ショッピングモール、主要駅(特定州からの到着路線のみ)、バスターミナル、マーケット、観光施設等の混雑が予想される場所
(2)検査対象者
施設来場者(施設関係者により無作為に抽出)
(3)検査費用
原則無料。ただし、ショッピングモールでの検査は費用が発生します。
※午前中にモールで抗原検査を受診し、午後再度モールを訪れた場合でも検査対象となる場合があります。
(4)免除対象者
・抗原検査受診前72時間以内に検査し取得したPCR陰性証明を所持している者
・ワクチン接種が2回終了した者については、証明書の写し(電子的コピー可)を提示した場合、抗原検査の受診が免除されます。
(5)反則金
抗原検査や検査料の支払いを拒否した者は400ルピーの反則金処分が科せられます。
●在留邦人の皆様へのお願い
1 マハーラーシュトラ州は、インド国内でも感染者が極めて多い地域の一つとなっております。ご自身が感染しないためにはいわゆる3密を避けるとともに、マスクを着用し、こまめに手洗い・うがいをするようお願いします。
2 公共施設等において、抗原検査の受診対象者となった場合には、関係者の指示に従い、検査に協力をお願いします。
3 日本外務省はインドについて「レベル3:渡航は止めてください(渡航中止勧告)」の感染症危険情報を発出しています。インドへの渡航を検討されている邦人の皆様におかれては、インドにおける感染状況を踏まえ、渡航の必要性や時期について慎重に御検討ください。
(新型コロナウイルス感染症に関する皆様へのお願い:当館ホームページ)
https://www.in.emb-japan.go.jp/PDF/20201105_rev_Coronavirus_j.pdf
また、以下のインド内務省入国管理局ホームページに、現在入国できる査証カテゴリーや査証取得手続き、事前の自己申告フォーム等の提出、入国後の自主隔離等、外国人の入国に関するインド政府のガイドラインが掲載されていますので御留意願います。
(インド内務省入国管理局ホームページ該当部分)
https://boi.gov.in/content/advisory-travel-and-visa-restrictions-related-covid-19-1
(各種情報が入手できるサイト)
インド政府広報局ホームページ
https://pib.gov.in/indexd.aspx
インド保健・家庭福祉省公式ツイッター
https://twitter.com/MoHFW_INDIA
インド入国管理局ホームページ
https://boi.gov.in/
在日インド大使館ホームページ
https://www.indembassy-tokyo.gov.in/jp/index_jp.html
外務省海外安全ホームページ
https://www.anzen.mofa.go.jp/
厚生労働省ホームページ:新型コロナウイルス感染症について
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html
首相官邸ホームページ:新型コロナウイルス感染症に備えて
http://www.kantei.go.jp/jp/headline/kansensho/coronavirus.html
マハーラーシュトラ州政府HPアドレス
https://www.mha.gov.in/notifications/circulars-covid-19
ムンバイ市行政当局HPアドレス
https://autodcr.mcgm.gov.in/BPAMSClient2/HTML2/html/downloads.aspx
【お問い合わせ先】
在ムンバイ日本国総領事館領事班
電話: (91-22)2351-7101
email:ryoji@by.mofa.go.jp)
=== 転載終わり ==
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