プネーで強制自宅退避の運命をともにしている仲間、日本人Yさんからのライフハックで、残り日数(すなわちロックダウン突入からの日数)は数えないことにした。
さてこのいつ果てるとも知れない軟禁生活、突入直後は色々と悲観的にもなっていたが、今まさにこの瞬間、最前線で働く方々がいること、そしてなるべくわたしたちの生活を回そうとさまざまな方面で力を尽くしている方々のおかげもあって、徐々に不便は解消されてきており、そうなると慣れるのも意外と早いものだ。
いつになるか分からないが、逆に世の中や生活が元に戻る日が来たら、わたしなどは戸惑ってしまいそうだ。
とは言え、このままでいいわけはないので、ここはひとつ、みんなで一肌脱いで外出を控えて感染拡大防止に努め、少しでも楽しく、前向きに乗り越えて行けたらいいなと思う。
そんな在宅生活に潤いを与えてくれる、ネットフリックスやアマゾン・プライムビデオの作品たち。
2時間ぐらいのネットフリックス新作、「Maska」を鑑賞した。
「Maska」とは「バターを塗った」という意味で、イラーニー・レストランの定番メニュー、「バン・マスカ(Bun Maska)」または「マスカ・パオ(Maska Pav)」に由来するとおり、ある老舗イラーニー・レストランの存亡を巡る珍騒動である。
Maska (2020 film) - Wikipedia
恐縮だが、「ASKSiddhi(アスクスィッディ)」では、あらすじ等は割愛する。
何の予備知識もなく鑑賞した、わたしにとってのキモは、主人公のパールスィー(Parsi)青年、ルミ(Rumi)の母ダイアナ(Diana)が、グレイヘアーの中年女性という設定ながら、パールスィー流サリー姿からして、あまりにもプロポーション完璧で美しすぎない!?と思ってよ~く見たら、な~んとマニーシャ・コイララ(Manisha Koirala)だったこと、「Rustom Cafe」の亡き先代役で、息子ルミとの対話という形でちょいちょい出演するジャヴェード・ジャフリー(Javed Jaffrey)がやけにイケオジで目が離せないこと、ボーマン・イラーニー(Boman Irani)が本人役で出演し、結末にまさかの展開があったこと、大好きな「Humans of Bombay」プロジェクトを再現したような微笑ましい描写があったことなど。
あとエンドロール直前に、Jimmy BoyとかBritannia & Co.とか、ムンバイーの有名な老舗イラーニー・レストランが次々と映ったのもよかった。
忘れてはならないメインタイトル音楽は、しっかり脳内で再生され続けている。
ルミの知的なパールスィーのガールフレンド役、シャーリー・セシャ(Shirley Setia)ちゃんも素朴な可愛さがあふれてて、すっかりファンになった。
ニュージーランド生まれで、俳優であり、歌手でもある。
※パールスィーとは:Wikipedia
ムンバイーでもプネーでも、イラーニー・レストランは残念ながら、徐々にその姿を消しつつある。
その主な原因となっているのが後継者問題で、人口が減る一方のパールスィーに、これを依存している。
わたしが今でも忘れられないイラーニー・レストランは、かつてMGロードの一等地にあった「Mahanaaz(マハーナーズ)」だ。
閉店してからずいぶんと経つが(閉店後は同じ経営者で、チェーンのコーヒー店「Barista」になった)、冷房もドアもない、簡素な造りの店内でいただくチャーイもキャベツのサモーサーも大好きだった。
今でも恋しい。
なお、パールスィーつながりとして、インドを代表するパールスィーと言えばラタン・タタ(Ratan Tata)である。
新型コロナウイルスの猛威を受けて先日、ラタン・タタ氏が率いるタタ・グループ(Tata Sons)の基金(Tata Trusts)が、コロナ対策に必要な資金として合計150億ルピーの寄付を約束した、という報道も、最後に付け加えておきたい。
Coronavirus in India_ Tata Trusts pledges Rs 1,500 crore to fight Covid-19 pandemic - India News
なお、現状に何ら役立つ情報をご提供できていない「ASKSiddhi(アスクスィッディ)」なので、せめて「在ムンバイ日本国総領事館」より日々発信されている州内の状況や州政府による措置に関する最新情報を、今後はこちらにも転載させていただきたい。
=== 以下、同掲題メールの転載 ===
※3月29日付けのメールは2通あった。
まずは件名「【緊急】インドにおける新型コロナウイルスに関する注意喚起(その29:ビザ延長手続き無料化期間の延長ほか)」
●インド政府によると,3月29日現在のインド国内感染者の合計は979例(死亡25例)となっています。
●インド政府は,2月1日から4月30日の間に失効するインド滞在中の外国人の査証の延長手続きを無料化する旨発表しました。延長を希望する場合は,管轄する外国人登録事務所(FRRO/FRO)にオンラインで申請する必要があるとのことです。日本への帰国を予定されている方のうち,ビザが失効している,または出国までにビザが失効する方は,必ず出国までに延長手続きを済ませてください。
●明30日以降に日本航空又は全日空の臨時運航便で帰国を予定されている方は,搭乗日前日までにご利用各社に必要情報をご連絡いただくようお願いいたします。
在留邦人及び短期渡航の皆様へ
本日29日、在インド大使館が館内の邦人に対して領事メールを以下のとおり発出いたしましたので、お知らせ致します。
(前回(その28)の領事メールからの更新部分は下記1及び2です。)
1 インド政府によると,3月29日現在のインド国内感染者の合計は979例(死亡25例)となっています。州ごとの内訳等は以下をご覧ください。
https://www.mohfw.gov.in/node/4904/
2 インド政府は,2月1日から4月30日の間に失効するインド滞在中の外国人の査証の延長手続きを無料化する旨発表しました(注:従来は4月15日までが対象期間とされていたもの)。延長を希望する場合は,管轄する外国人登録事務所(FRRO/FRO)にオンラインで申請する必要があるとのことです。日本への帰国を予定されている方のうち,ビザが失効している,または出国までにビザが失効する方は,必ず出国までに延長手続きを済ませてください。
3 3月30日以降に予定されている日本航空及び全日空の臨時便をご利用の方は,搭乗日前日までに以下の必要情報をメールでご利用各社にご連絡ください。州境通過等に必要な情報ですので,可能な限り速やかにご連絡ください。なお,以下(i)~(viii)の登録情報はすべて英語で記入してください。
また,遠方(デリー,ノイダ,グルガオン,マネサール以外)からデリー国際空港に向かわれ,前日までに移動を開始される方は,(viii)に出発日,出発地及び主要な経由地を記載ください。さらに,複数の州境を超えてデリーに向かう必要がある方は,個別に大使館までご連絡ください(遠隔地の場合は,同じ日に移動可能な方については,なるべく同じ車両での御移動をお勧めいたします。)。
<必要事項>
(i)搭乗日
(ii) 搭乗される方のお名前(パスポート記載のアルファベット)
(iii)搭乗される方のパスポート番号
(iv)空港まで利用される車両のナンバー
(v)車種
(vi)運転手名
(vii)運転手の携帯番号
(viii)出発地(例:Gurugram, Haryana(通り名,番地,マンション名の記載は不要))(※遠方からの移動のため前日までに移動を開始される方は,出発日,出発地及び主要な経由地)
<連絡先>
(日本航空)thank_you_for_flying_rr@jal.com(※登録専用)
(全日空)delrsvn@ana.co.jp
(日本航空お問い合わせ先)
電話:
(日本語)1800-103-6455,+81-6-7633-4129(国際電話有料)営業時間5:30~15:30〔年中無休〕
(英語)1800-102-4135 営業時間5:30~15:30〔年中無休〕
*デリー準州政府からの指示により上記の通りオフィスアワーが変更されているとのことです。
(全日空お問い合せ先)
電話:(インド国内)000800-100-9274 ※24時間対応 ※通話無料
(インド国外)+81-3-4332-6868 ※24時間対応 ※有料
ウェブ:お問い合わせ窓口[インドにお住まいの方]URL
https://www.ana.co.jp/ja/in/site-help/contact/
4 27日,インド政府は,国内線停止措置を4月14日まで延長することを決定しました。
5 在留邦人,インドご滞在中の皆様におかれては,以下の点にご注意の上,最新情報の入手に努めてください。
(1)中央政府及び地方政府が感染予防のための措置を強化する方向にあり,制度が突然変更される可能性もありますので,十分注意して行動してください。
(2)在インド日本国大使館では在留邦人の皆様からの保健相談を受け付けるための窓口を設置しています。
jpemb-hokensoudan@nd.mofa.go.jp
ご利用に際しての詳細は,以前の領事メールをご覧ください。
(4)インド政府は,3月25日から21日間,全国におけるロックダウン措置を実施しています。警察による取締りが強化されていますので,十分ご注意ください。なお,この措置を受け,領事業務を含め大使館の業務が今後限定的になる可能性があります。
(5)ご自身や周囲の人の感染予防のため以下の点にご注意下さい。
・アルコール系手指消毒薬または石鹸と流水による手洗いを頻繁に行う。目,鼻,口などに触れる前に手洗いをする。
・マスク等の確保に努め,咳やくしゃみがあるときはマスクを着用して鼻と口を覆う。マスクがない場合は,咳やくしゃみのときに口と鼻をティッシュなどで覆い,手洗いを行う。
(各種情報が入手できるサイト)
インド政府広報局ホームページ
https://pib.gov.in/indexd.aspx
インド保健・家庭福祉省公式ツイッター
https://twitter.com/MoHFW_INDIA
インド入国管理局ホームページ
https://boi.gov.in/
在日インド大使館ホームページ
https://www.indembassy-tokyo.gov.in/jp/index_jp.html
外務省海外安全ホームページ
https://www.anzen.mofa.go.jp/
厚生労働省ホームページ:新型コロナウイルス感染症について
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html
首相官邸ホームページ:新型コロナウイルス感染症に備えて
http://www.kantei.go.jp/jp/headline/kansensho/coronavirus.html
(お問い合わせ先)
在インド日本国大使館
電話:011-4610-4610(代表)
email:jpemb-cons@nd.mofa.go.jp
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次に、件名「【緊急】日本航空による臨時運航について(その7:本29日JAL臨時運航便をご利用の皆様へ)」
本29日,在インド大使館が管轄内の在留邦人あてに以下の領事メールを発出したので,お知らせします。
4月14日までの全国的なロックダウン実施の下で国内線の運航が停止されており,当館管轄内の在留邦人の皆様,御旅行中の皆様が自宅(ホテル)待機を要請されていることから,デリーまで移動することができない状況にあることを踏まえ,参考情報として案内させていただく次第です。
在留邦人及び短期渡航の皆様へ
●本29日のJAL臨時運航便に関し、インド外務省は関係当局に対し、同便を利用する邦人のデリー国際空港への移動を許可するよう求めました。以下リンクのとおりインド外務省が州政府関係者に送付したレターを送付いたしますので、本29日のJAL便をご利用の方はお持ちください。同文書は、インド政府の公文書ですので、適切な取扱いをお願いいたします。州境管理が強化されている模様ですので、困難に直面した場合は大使館にご連絡ください。
https://drive.google.com/file/d/1ETQ8OOHuZCoghMUTV8R82u4PrXt_dGc1/view?usp=sharing
●また、27日付け領事メールのとおり、在インド日本大使館は、日本航空又は全日空の臨時便で帰国を予定されている邦人及びそのドライバーの移動を許可することを要請する大使館発のレターを以下リンクのとおり発出しております。州境や市内の検問の通過のため、上記インド外務省発レターと併せお持ちください。
https://www.in.emb-japan.go.jp/PDF/Updated_Embassy_letter.pdf
●臨時運航便に関し、空港等への移動に困難を伴う場合には下記アドレスまでメールをお送りのうえあらかじめお知らせください。
india.sales@jal.com
●観光等で一時的に滞在中の方や、日本に早期帰国の必要がある方等は、早めの出国をご検討ください。
(日本航空お問い合わせ先)
電話:
(日本語)1800-103-6455、+81-6-7633-4129(国際電話有料)営業時間5:30~15:30〔年中無休〕
(英語)1800-102-4135 営業時間5:30~15:30〔年中無休〕
*デリー準州政府からの指示により上記の通りオフィスアワーが変更されているとのことです。
(各種情報が入手できるサイト)
インド政府広報局ホームページ
https://pib.gov.in/indexd.aspx
インド保健・家庭福祉省公式ツイッター
https://twitter.com/MoHFW_INDIA
インド入国管理局ホームページ
https://boi.gov.in/
在日インド大使館ホームページ
https://www.indembassy-tokyo.gov.in/jp/index_jp.html
外務省海外安全ホームページ
https://www.anzen.mofa.go.jp/
厚生労働省ホームページ:新型コロナウイルス感染症について
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html
首相官邸ホームページ:新型コロナウイルス感染症に備えて
http://www.kantei.go.jp/jp/headline/kansensho/coronavirus.html
(お問い合わせ先)
在インド日本国大使館
電話:011-4610-4610(代表)
email:jpemb-cons@nd.mofa.go.jp
=== 転載終わり ===
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