プネーからも続々渡航、経済産業省の「国際化促進インターンシップ事業」

 

Posted on 06 Oct 2019 21:00 in ASKSiddhiのひとりごと by Yoko Deshmukh

こんな事業の存在など、プネーに住んで日本語学習者と関わっていなければ、おそらく知ることはなかったでしょう。写真は明日の朝、到着した彼女が見ることになるであろう成田空港の滑走路風景です。



夫の妹の長女で、現在プネーの大学で日本語を専攻中のRちゃんが、掲題事業のインターンシップ生として晴れて選抜され、本日夕の便で日本へと旅立った。
しかもなんと、偶然にも大阪を拠点とするわたしの大好きな某履き物メーカーに配属されることになっており、採用通知が届いた8月初旬には、家族全員でこの運命的な出会いに大喜びした。

外国人材〈インターン〉 - 経済産業省 国際化促進インターンシップ事業

勘違いする人はいないと思うが念のために断っておくと、いずれもスカイプ(Skype)を通じて行われた一次面接、二次面接の際はともに、わたしは福岡に滞在中だったし、この事業の存在を見つけてきたこと、応募したこと、そして面接に挑んだことを含めて、すべて本人が自分の力だけで成し遂げたことだ。
わたしは一切、何の手助けもしていない。

Rちゃんが選ばれて初めて、じっくりと事業概要を見てみると、この「国際化推進インターンシップ事業」は経済産業省がJETRO(日本貿易振興機構)および大手人材派遣会社のパソナ(Pasona)との提携で展開しているものだ。

その目的は「(発展途上国出身者が)日本でインターンシップに参加することで、日本企業の海外ビジネス戦略や日本企業が持つ技能やノウハウを学び、将来日本や母国、世界で活躍できるグローバルリーダーへの成長」を期待するものであるという。
応募資格には、「日本語力(JLPT日本語能力試験 N3程度以上)または英語力を有する者」とあることから、必ずしも日本語ができなくともよい。

Rちゃんのほかにも、同じ大学に通う同級生や後輩たちも何名か選ばれ、別のバッチで来日してインターンシップに取り組んでいるようだ。
同じく応募資格に「本事業の主旨に賛同し、インターンシップを通して日本企業の国際化促進、企業の海外ビジネスの拡大や海外大学とのネットワーク構築等に対して協力できること」とあるように、インターン受け入れ先のいわゆる中堅・中小企業に助言やアイデアを提供する立場でもあり、Win-Winの関係を構築することを目指しているようだ。

基本的に学生時代にアルバイト等の社会経験をする選択肢のないインドの学生にとっては、貴重な就業体験になるだろう。
Rちゃんにも、せっかくの機会を最大限有効活用するべく、2カ月間は学生であることを忘れて、プロとしての心構えを持って振る舞って欲しいと願っている。

ちなみに、わたしはディワーリー後の今月末より年始にかけて一時帰国を予定しているので、来月早々にも福岡から大阪へ、Rちゃんの様子を見に行ってみようかな、などと勝手に計画している。
Rちゃんの足を引っ張るようなことにならないようにしなければ。

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About the author

Yoko Deshmukh   (日本語 | English)         
インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。

ASKSiddhi is run by Yoko Deshmukh, a native Japanese freelance English - Japanese - English translator who lives in Pune since 30th September 2003.



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