2019年9月プネー洪水で、直接の被害に遭った方の証言

 

Posted on 02 Oct 2019 21:00 in インドあれこれ by Yoko Deshmukh

水位の上昇から水没まではあっという間だったとおっしゃるその方の語りは、淡々としていましたが実感のこもった恐ろしさを伝えていました。



空を真っ二つに切り裂くような雷の合間に、まるで垂直に突き刺さってくるような、激しい雨だった。
先週、プネーを3日間にわたって襲った豪雨により、現在までに22名が死亡、5名が行方不明になっている。

Death Count In Pune Floods Rises To 22, 5 Missing

この雨で、3,000人以上の住民が避難を余儀なくされている。

わたしたちの住んでいるエリアでは幸いにも大きな被害はなかったものの、最近通っている会社の方が住んでいる団地では、川沿いに建っていたため豪雨の影響で川が氾濫、広大なその敷地を囲うブロック塀の一部を崩して内部に流れ込み、コンドミニアムの地下に流れ込んだほか、地上階の部屋を中心に床上浸水を引き起こした。

しかも地下は駐車場兼配電盤の設置場所となっていたために、全戸で復旧の見通しが立たない停電および断水となっているほか、ほとんどの住民の自家用車が水没し、使い物にならなくなっているそうだ。
しかもその方がおっしゃっていたのは、このすべての出来事が、塀が決壊して20~30分以内に起きたという。
大雨が降り始めたのが真夜中だったため、気づくのが遅れていたら犠牲者が出ていたかもしれない。

水の恐ろしさと同時に、都市インフラの脆弱さを改めて思い知らされる災害だった。

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About the author

Yoko Deshmukh   (日本語 | English)         
インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。

ASKSiddhi is run by Yoko Deshmukh, a native Japanese freelance English - Japanese - English translator who lives in Pune since 30th September 2003.



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