NDTVの名物アンカー、ラヴィッシュ・クマール氏が「アジアのノーベル賞」ラモン・マグサイサイ賞を受賞

 

Posted on 02 Aug 2019 21:00 in インドあれこれ by Yoko Deshmukh

この方の番組は観ていてとても小気味よく、また報道姿勢もとても好感が持てます。



NDTVの名物アンカー、ラヴィッシュ・クマール(Ravish Kumar)氏がラモン・マグサイサイ賞を受賞した。

NDTV's Ravish Kumar Wins Magsaysay Award For His Journalism

フィリピンのラモン・マグサイサイ賞財団(Ramon Magsaysay Award Foundation)により、アジア地域で大きな社会貢献をした人や団体を称えるラモン・マグサイサイ賞が、今年はミャンマー、タイ、フィリピン、韓国からの5名の受賞者とともに、インドのテレビ局NDTV(エヌ・ディー・ティー・ヴィー)の報道番組、「プライム・タイム(Prime Time)」の名アンカー、ラヴィッシュ・クマール氏に贈られた。
同賞によれば番組は、ラヴィッシュ氏の指揮のもと「普通の人々が抱える、あまり報じられてこなかった現実問題」を積極的に取り上げている。

同賞の謝辞によればラヴィッシュ氏は、「ジャーナリズムの力で、声なき人々に発言する機会を与え」、「プロとして最高水準の倫理的なジャーナリズムを断固として追及している」。
またラヴィッシュ氏は「介入主義者の脅威に晒され、熱烈な愛国主義者らによる偏った発言や、虚偽のニュースの回覧や拡散に毒され、かつ視聴率を競うために、「メディアの中傷」、「タブロイド化」、視聴者に迎合する扇情主義に走るようになってしまったメディア環境において、冷静かつ辛辣、また十分な情報を収集するアンカーとして、公平で事実に基づく報道の職業的価値を実践することを、最も強く主張してきた」と表現し、「人々を代弁してこそジャーナリストである。真実、完全性、独立性を断固として守るという精神力と、声なき声をすべて大切に拾い、権力に対して真実を勇敢かつ実直に投げかけるという信念に基づく行動が、民主主義の発展に貢献するという、ジャーナリズムの最も崇高な目的を果たしている」と付け加えている。

同氏がアンカーを務めるNDTVの「Prime Time」については、「同氏が『人々のための報道室』と呼ぶ通り、一般の人々の目線に立ったジャーナリズムを追求している。

ビハール州ジトワルプル(Jitwarpur)で生まれ育ったラヴィッシュ・クマール氏は、デリー大学を卒業後、1996年にNDTVに入社し、以来メディアや公権力にへつらうことなく、歯に衣着せぬ率直な報道を心掛けてきたことから、脅迫に遭うこともしばしばだった。

誰もが心の中にラヴィッシュ・クマール氏のような燃えるスピリットを持っているのではないかと思う。
これからも、NDTVで毎晩放送されている「Prime Time」を楽しみに視聴したい。



 


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Yoko Deshmukh   (日本語 | English)         
インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。

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