香ばしく焦がして仕上げるマハーラーシュトラ州伝統のナス料理

 

Posted on 20 Apr 2019 21:00 in ASKSiddhiのひとりごと by Yoko Deshmukh

手が込んでいるようで、意外とシンプルなおかずです。ガラムマサラを使わず、グリーンチリの辛さだけが決め手となりますが、なければレッドチリパウダーでも大丈夫ということです。



休日になると、わが家のシェフであるシッダールタは、いつもよりもちょっと手間をかけたおかずを作ってくれる。
本日ご紹介するのも、そのひとつ。
圧力鍋を使ってナスをじっくり煮込み、あえてちょっと焦がして仕上げる、マハーラーシュトラ州の伝統的な家庭料理だ。

一見、地味そのものだが、ナスの旨味と、熱を十分に加えたスパイスが奏でる、深い味わいに驚くだろう。
いつもよりスパイシー気味に仕上げるのがコツだ。
日本のナスでどの程度、再現できるのかは未知数だが、材料はほとんど入手できると思うので、ご紹介したい。

とろけるナスのおかず(वांग्याचे भरीत)

<材料>
ナス: 大き目のもの1~2個(日本の濃紺のナスの場合は皮を剥き、細かく切っておく)
玉ねぎ: 半分、みじん切りにする
ショウガ: 親指程度の量、みじん切り
ニンニク: 3~4かけ、みじん切り
グリーンチリ: 1本、細かく切る(なければ大さじ半分のレッドチリパウダー)
塩: 適量
コリアンダーパウダー(धनिया): 適量
新鮮なカレーリーフ(करी पत्ता、あれば): 6~7枚
食用油: 大さじ3
マスタードシード(सरसो के बीज): 適量

<作り方>
1. 大さじ3杯の油を圧力鍋に入れ、熱してマスタードシードを入れる。
2. 玉ねぎ、ショウガとニンニク、カレーリーフを投入し、よく炒める。
3. クミンパウダーとチリを投入する。
4. ナスを加え、塩で味付ける。
5. カップ半分~150CC程度の水を加え、中火で圧力をかける。
6. インドの一般的な圧力鍋の場合、笛1回鳴ったら火を止める(加圧時間目安は6~7分)。
 ※圧力鍋がない場合は、フタをしてナスが溶けてくるまで加熱する。
7. 圧力が低下したらフタを開け、再び点火して強火で少しナスが焦げて茶色っぽい色になってくるまで潰しながら炒める。

※マハーラーシュトラ州では白っぽい黄緑色のナスを使い、皮を剥かずにそのまま使っています。



 

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About the author

Yoko Deshmukh   (日本語 | English)         
インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。

ASKSiddhi is run by Yoko Deshmukh, a native Japanese freelance English - Japanese - English translator who lives in Pune since 30th September 2003.



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