先日訪れたマレーシアはペナン島のペナン国際空港を彷彿とさせる、殺風景でこじんまりとしたプネー空港。
パトナ行きと知った保安検査場の係官の女性から、「なぜ行くの?あなたパトナ出身?」などと謎の問いかけをされたが、ムンバイー国際空港よりもずっとスムーズに通過して、「Cafe 2.0」の香ばしいカプチーノ(100ルピー)を飲みながらのんびりと搭乗ゲートで待った。
スパイスジェット航空SG375便は午後1時半ごろ、プネーを飛び立った。
それにしてもプネー空港を利用する機会はそれほど多くないのだが、滑走路を地上走行中、機体が大きく上下に揺れるのは大丈夫なのか、数年前から気になっていた。
滑走路がガタガタだったりするのかな。
プネーがダイアモンド型をしたインド亜大陸の中西部、ほぼ端っこのアラビア海寄りにあるとすると、ぐっと北東部はヒマラヤ山脈の麓、ネパール国境までも意識させるガンジス川のほとりにある町がパトナ。
フライトはおよそ2時間半、有料だが機内食が提供される。
わたしたちは、今回受け入れ側のNITが航空券の予約時に菜食ミールも一緒に付けてくださっていたおかげで、おいしくいただくことができた。
機内食の写真
インドのLCC大手、スパイスジェット航空を利用するのは今回が初めてだった。
客室乗務員は男性1名、女性1名の体制。
機内アナウンスによれば、ヒンディー語、英語、マラーティー語、パンジャービー語に対応できるとのこと。
とてもフレンドリーで、機内食の味を尋ねられたので「おいしいです」と答えたら、サムズアップを返してくれた。
コーヒーも希望を伝えたら、インスタントだけどちゃんとブラックコーヒーを用意してくれた。
午後3時過ぎ、機体は徐々に高度を下げ、パトナに近づいてきたことを実感する。
遠い遠いところに思えたビハール州、たった2時間半のフライトでプネーから直接来られるなんて。
1万メートルの上空から見たパトナの風景は、プネーを飛び立った時に眺めたデカン高原西部よりも緑が目立ち、穏やかに蛇行しつつ、豊かな水を湛え、日光を反射してギラギラと光る大河ガンガーの流れが幾筋にも分かれて果てしなく広がっている。
パトナは遥かヒマラヤ山中を源泉とする大河ガンジスの大きな恵みを感じさせる湿地帯にある町だ。
さて、上記までは実は、雄大な大陸を眼下に望みつつ、機内でタイピングしていた。
なんと、搭乗機はパトナを経由して、そのまま最終目的地であるコルカタまで飛んでゆく便だった。
比較的プネーからは訪れる人が少ないのではないかと思われたパトナ便なのに、満席だった理由が分かった。
しかしパトナで降りた人も半数近くはいたので、東に向かうには、とても便利な便なのだろう。
パトナの日没は、プネーよりだいぶ早い。
午後4時、空港ターミナルから出たころには、太陽がだいぶ西に傾きつつある。
そして夕方6時、キャンパス近くにあるガンジス河川敷まで散歩しに行った時には、もう真っ暗だった。
アウェイのパトナ。
わたしにとっては外国も同様だ。
でもアーミル・カーン(Aamir Khan)が微笑むVIVO(中国製スマートフォン)の看板は、プネーで見かけるものと同じデザイン。
人々の話しているヒンディー語も、プネー訛りよりも聞き取りやすい。
町は、ASKSiddhi(アスクスィッディ)おなじみマハーラーシュトラ州内陸部のアコラ(Akola)を大きくしたような、シックスシーターやサイクルリクシャーが健在のゴミゴミした様子だ。
空港に迎えに来てくれた国立工科大学(NIT)の運転手さんが、あちらこちらを案内しながらクルマを走らせてくれたので、事前にパトナの地図をじっくり見ていたこともあって、なんとなく町の地理が頭に入ってきた。
かくして、クルマは今回の宿泊先、ガンジス川のほとりに佇むNITキャンパス内のゲストハウスに到着した。
パトナ空港の「駐車禁止」看板も、容赦なくヒンディー語。
※プネーだと英語。
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