マハーラーシュトラ州コンカン地方で先史時代の石器を発見

 

Posted on 17 Sep 2022 21:00 in インドあれこれ by Yoko Deshmukh

ひさしぶりに古代文明について学びなおしたくなりました。



マハーラーシュトラ州西部コンカン(Konkan)地方のコロシ(Koloshi)村からおよそ10キロメートルほどの地点で昨年、研究者グループが発見した洞窟内で今年初めに実施された発掘調査で、数万年前のものとされる石器などが発見されていたことを、BBC電子版が伝えていた。

Maharashtra: Ancient stone age tools found in India cave

この洞窟はスィンドゥドゥルグ(Sindhudurg)の森林地帯にあり、古代の岩に刻まれたペトログリフなどの彫刻が多数発見されている近隣で調査中の研究者らが発見した。
発掘作業は2回にわたって行われ、中石器(Mesolithic)時代にさかのぼる大小さまざまな石器が発見されている。

発掘に関わった調査チームによれば、小型の石器はおよそ1万年前、大型のものは2万年前、最大で4万8,000万年前にさかのぼる可能性があるが、正確な時期の特定にはさらに数か月ほどかかるとしている。

この洞窟が発見されたマハーラーシュトラ州コンカン地方のラテライト(laterite)が豊富な高原地帯は、先史時代の人々が岩に彫った動物、鳥、人物、幾何学模様などが、土の層に隠れて無数に発見されている。
たとえば、スィンドゥドゥルグと近隣のラトナギリ(Ratnagiri)にまたがる76村132か所で、1,700以上のペトログリフが発見されており、その対称性など高度な技術を示唆するものとして注目されている。

インド亜大陸で栄えた人類史上最古の文明の1つ、ハラッパー文明の遺跡で発見されたアザラシの壁画などとの関連を含めて、謎の解明にはほど遠いが、今回の新たな発掘により、何らかの手掛かりが得られるかもしれないと期待されている。

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About the author

Yoko Deshmukh   (日本語 | English)         
インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。

ASKSiddhi is run by Yoko Deshmukh, a native Japanese freelance English - Japanese - English translator who lives in Pune since 30th September 2003.



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