ムンバイー沿岸で初の大規模なイルカ頭数調査

 

Posted on 14 Sep 2022 21:00 in インド科学技術 by Yoko Deshmukh

インド洋と太平洋を回遊するイルカさんたち、会ってみたいな。



マハーラーシュトラ州政府は、主にインド洋のウスイロイルカ(humpback dolphin)とインド洋および太平洋のスナメリ(finless porpoise)の分布、個体数、生息地の質を評価するための18か月にわたる研究をまもなく開始するようだ。
「Times of India」電子版が伝えていた。

In a 1st, Maharashtra govt to study dolphin population along 70km Mumbai Metropolitan Region coast

今後はムンバイー沿岸10キロメートル以内で発見された他のクジラ類の種についても調査対象に含める可能性がある。
ムンバイー都市圏(MMR)の沿岸水域70キロメートルの規模をカバーする公式調査が実施されるのは初めて。

マハーラーシュトラ州森林大臣と、マングローブおよび海洋生物多様性保護財団(Mangrove and Marine Biodiversity Conservation Foundation)が開催した理事会の第5回会議で提出した提案を承認後、決定が下された。

2020年8月15日のインド独立記念日には、ナレンドラ・モーディー首相が「プロジェクト・ドルフィン(Project Dolphins)」と題したビジョンを発表、国内の河川や海洋の長期的な保全と保護を呼びかけており、それに呼応するプロジェクトとなっている。

前述のマングローブ財団は、2022年10月から、非営利団体である沿岸保護財団(Coastal Conservation Foundation、CCF)と協力して調査を実施する。
調査地域は、北はヴァイタルナ(Vaitarna)川の河口、南はターネ(Thane)クリークおよびムンバイー都市圏南端までの西海岸をカバーする。
この地域には、バック・ベイ(Back Bay)、ハジ・アリ(Haji Ali)、マーヒーム・ベイ(Mahim Bay)などの複数の湾と、ミティ(Mithi)川、ダヒサール(Dahisar)川、ポイサール(Poisar)川、オシワラ(Oshiwara)川、バイタルナ(Vaitarna)川をはじめとする5河川の河口部も含まれる。

調査目的として、同財団はこうした海域および河川域に生息するクジラ類の個体群に対し、漁業を含む人間の活動が引き起しているリスクを特定することにある、としている。

さらに「CSIR - 国立海洋研究所(National Institute of Oceanography、NIO)」では、ムンバイー南部の沿岸道路埋立地に沿って、人工サンゴ礁を設置するためのパイロット研究の実施を許可されている。

本日最も読まれている記事
「低カースト」を理由に勉学を許されなかった男性の孫娘、オックスフォード卒業で「下剋上」 Posted on 09 Sep 2022
購入後半年で故障したフォッシルのスマートウォッチを巡る、意外な顛末 Posted on 16 Sep 2019
日本人と顔立ちがよく似た「セブン・シスターズ」北東部の女性、人種差別に立ち上がる Posted on 18 Mar 2017
雨の日に食べたくなるキチュリ(Kichuri) Posted on 07 Sep 2022
あのサリー用下着メーカーから「ブラブラウス」ひっそり登場 Posted on 11 Sep 2022


本日の練習






About the author

Yoko Deshmukh   (日本語 | English)         
インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。

ASKSiddhi is run by Yoko Deshmukh, a native Japanese freelance English - Japanese - English translator who lives in Pune since 30th September 2003.



Share it with


User Comments