引きこもりがちなわたしにとって、最近はインスタグラムに流れてくる広告ですらネタ元だ。
この「Bombay Sweet Shop」も、そのひとつ。
わたしのインスタグラムに広告として表示されたのは「Indie Bar」という商品。
ベンガルを代表するミターイー(mithai)をチョコレートでコーティングしたもので、想像するだに激甘でのどが渇いてくるようだ。
しかし、これだけしっかりとした広告キャンペーンを打っているということは、売れるという確信があるからだろう、インドの人々の嗜好を覗き見ようという気持ちで、サイトを訪問してみた。
まず、「Sweets Library」の息を吞むようなコレクションは、ついついスクロールしてしまう。
Best Mithai & Sweet Collection in India - Order Sweets Online – Bombay Sweet Shop
下半分は過去のコレクションのようで、ほとんどが「Out of Stock」になっているものの、同社のクリエイティブ精神を披露してあまりある。
同時に、「こんな商品作ってくれないかな」と、会社と対話したくなる。
また、オンラインサイトの作りがとても洗練されている。
今週末に全インドで祝われる、兄弟姉妹の絆を確かめ合う行事「ラクシャ・バンダン(Raksha Bandhan)」に合わせたギフトパッケージを核に、つい中身を見たくなってしまうような、ポップなデザインに魅せられる。
そして、ただ甘いだけでは売れない時代を反映してか、シーソルトとかダークチョコレートといった、「ひとひねりある」材料を使った商品、またナムキーン(namkeen)にジャグリー(jagree)やチョコレートなどを組み合わせた、手の止まらなくなりそうな魔の「甘じょっぱスイーツ」もあり、その豊富な選択肢は購買意欲をそそるものだ。
個人的には、みんな大好きなビスケット、「Parle(パールレ)G」を砕いてシーソルト入りのダークチョコレートで固め、それをさらに割った「バーク(barks)」がツボだったが、カロリーのことを考えて自分への購入は踏みとどまった。
しかし、だれかへのプレゼントにしたら、確実に喜んでもらえそう。
価格は高いが、何でもインスタグラムで自慢したい世代にとっては、パッケージングも含めてフォトジェニックでもあり、お金を出してみようかという気になるかもしれない。
色使いは派手だが、かえって同社が押し出す新世代スイーツ感が前面に出ていて、商品に関心を持ってもらえるきっかけになるだろう。
インド国内の各種オンラインショップと同じようなレイアウトということもあり買い物はしやすい。
ユーハイムやシャトレーゼといった、日本のスイーツ大手のオンラインショッピングサイトと比較すると、興味をそそるサムネイル画像、また気になった商品を購入まで持ちこむためのラインに無駄がなく、ついパッと買ってしまうように仕向けられているなと感じる。
なお本題からはそれるが、今月11日にアクシャイ・クマール(Akshay Kumar)さん主演の「Raksha Bandhan」という新作映画が公開されるようだ。
ポスターだけ見たら「つまんなそう」とか失礼な感想を抱いてしまったが、Wikipediaでストーリーを読んでみたら、インドならではでなかなかおもしろそう。
かなりいい歳した主演俳優さんなんだから、いつまでも青年役にしないで、その年齢なりの設定(中年男性の恋愛)にすれば、もっといいのに。
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