劇的に変化と進化している、「インドスイーツ」

 

Posted on 08 Aug 2022 21:00 in ASKSiddhiのひとりごと by Yoko Deshmukh

コーヒーフレーバーの「マイソールパク」に黒ゴマを振りかけてあったり。やっぱみんな、新しい味を求めているんだね。



引きこもりがちなわたしにとって、最近はインスタグラムに流れてくる広告ですらネタ元だ。
この「Bombay Sweet Shop」も、そのひとつ。

わたしのインスタグラムに広告として表示されたのは「Indie Bar」という商品。
 


ベンガルを代表するミターイー(mithai)をチョコレートでコーティングしたもので、想像するだに激甘でのどが渇いてくるようだ。

しかし、これだけしっかりとした広告キャンペーンを打っているということは、売れるという確信があるからだろう、インドの人々の嗜好を覗き見ようという気持ちで、サイトを訪問してみた。

まず、「Sweets Library」の息を吞むようなコレクションは、ついついスクロールしてしまう。

Best Mithai & Sweet Collection in India - Order Sweets Online – Bombay Sweet Shop

下半分は過去のコレクションのようで、ほとんどが「Out of Stock」になっているものの、同社のクリエイティブ精神を披露してあまりある。
同時に、「こんな商品作ってくれないかな」と、会社と対話したくなる。

また、オンラインサイトの作りがとても洗練されている。
今週末に全インドで祝われる、兄弟姉妹の絆を確かめ合う行事「ラクシャ・バンダン(Raksha Bandhan)」に合わせたギフトパッケージを核に、つい中身を見たくなってしまうような、ポップなデザインに魅せられる。

そして、ただ甘いだけでは売れない時代を反映してか、シーソルトとかダークチョコレートといった、「ひとひねりある」材料を使った商品、またナムキーン(namkeen)にジャグリー(jagree)やチョコレートなどを組み合わせた、手の止まらなくなりそうな魔の「甘じょっぱスイーツ」もあり、その豊富な選択肢は購買意欲をそそるものだ。

個人的には、みんな大好きなビスケット、「Parle(パールレ)G」を砕いてシーソルト入りのダークチョコレートで固め、それをさらに割った「バーク(barks)」がツボだったが、カロリーのことを考えて自分への購入は踏みとどまった。
しかし、だれかへのプレゼントにしたら、確実に喜んでもらえそう。
 


価格は高いが、何でもインスタグラムで自慢したい世代にとっては、パッケージングも含めてフォトジェニックでもあり、お金を出してみようかという気になるかもしれない。

色使いは派手だが、かえって同社が押し出す新世代スイーツ感が前面に出ていて、商品に関心を持ってもらえるきっかけになるだろう。
インド国内の各種オンラインショップと同じようなレイアウトということもあり買い物はしやすい。
ユーハイムやシャトレーゼといった、日本のスイーツ大手のオンラインショッピングサイトと比較すると、興味をそそるサムネイル画像、また気になった商品を購入まで持ちこむためのラインに無駄がなく、ついパッと買ってしまうように仕向けられているなと感じる。

なお本題からはそれるが、今月11日にアクシャイ・クマール(Akshay Kumar)さん主演の「Raksha Bandhan」という新作映画が公開されるようだ。
 


ポスターだけ見たら「つまんなそう」とか失礼な感想を抱いてしまったが、Wikipediaでストーリーを読んでみたら、インドならではでなかなかおもしろそう。
かなりいい歳した主演俳優さんなんだから、いつまでも青年役にしないで、その年齢なりの設定(中年男性の恋愛)にすれば、もっといいのに。

本日最も読まれている記事
購入後半年で故障したフォッシルのスマートウォッチを巡る、意外な顛末 Posted on 16 Sep 2019
日本でワクチン3回接種してインド国外へ旅行する場合の注意報 Posted on 02 Aug 2022
アスファルトも溶ける!?猛暑のグジャラート州で人を飲み込む道路 Posted on 26 May 2016
インドの清涼飲料水市場はローカルブランドが圧倒 Posted on 24 Feb 2020
日本人と顔立ちがよく似た「セブン・シスターズ」北東部の女性、人種差別に立ち上がる Posted on 18 Mar 2017


本日の練習






About the author

Yoko Deshmukh   (日本語 | English)         
インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。

ASKSiddhi is run by Yoko Deshmukh, a native Japanese freelance English - Japanese - English translator who lives in Pune since 30th September 2003.



Share it with


User Comments