ヒョウとヒトとの不幸な遭遇、相次ぐ
Posted on 17 Oct 2021 21:00 in インドあれこれ by Yoko Deshmukh
特にバイクの下りは、想像すると背筋が凍りそうになります。
人口が減少傾向にある日本でも近年、本来は人里離れた山奥深くに生息していたクマやシカ、サル、イノシシなどの野生動物が都市部に進出し、ヒトとの不幸な遭遇をしてしまう事件が相次いでいるが、北部ムンバイーの郊外では、それは肉食獣であるヒョウとヒトとが、互いの居住地を侵出し合う、危険な駆け引きに発展している。
そうした事実を「Telegraph」電子版が詳しく伝えていたので、かいつまんで記録したい。
Mumbai suburbs living in fear of silent predator
自然保護区となっており、50頭ほどのヒョウが生息するとされているサンジャイ・ガーンディー国立公園に接するアーレイ・コロニー(Aarey Colony)では近年、1か月に平均10件弱ほどもヒョウとの遭遇事件が発生、特に幼児や子供がヒョウに狙われやすく、親たちは気が気ではない。
ヒョウは通常、野犬を獲物として狙うことが多いが、自然公園に限りなく近接ないし入り込んで建つ違法な住宅建設が後を絶たず、ヒトが襲われる事件が急増しているのだという。
2018年のインド政府の報告によると、密猟や生息地の破壊により、インド全土に生息するヒョウの頭数は、統計が残る1900年から90%減少している。
野生のヒョウの頭数を回復する観点からも、サンジャイ・ガーンディー国立公園は理想的な環境とされており、ヒョウの保護が最優先事項とされる中、ヒトによる違法な建築による人口急増という形での侵食と、それに伴う不幸な遭遇も、当局の頭を悩ませている。
例えば最近の事例では、スピードを出して走るバイクにヒョウが襲い掛かるなど、時や場所、状況を問わず住民たちはヒョウの影におびえる。
専門家らは、家庭ごみや医療廃棄物などの厳格な管理や、国立公園の境界に沿ってヒョウの出没を検知するリモートカメラを設置した予防的な監視による早期警告システムの整備を助言している。
なお、古くから森林の資源に依存し、野生動物と共存しながら生きてきた部族たちにとって、ヒョウたちは決してヒトを襲うことのない、同胞のような存在だったが、近年はその力関係のバランスが急速に崩れ、危険を避けるために夜間の外出を控えるなどの防衛策を余儀なくされている。
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なお、現状に何ら役立つ情報をご提供できていない「ASKSiddhi(アスクスィッディ)」なので、せめて「在ムンバイ日本国総領事館」より日々発信されている州内の状況や州政府による措置に関する最新情報を、今後はこちらにも転載させていただきたい。
=== 以下、同掲題メールの転載 ===
※10月12日付けのメール、件名「日本における新たな水際対策措置(コビシールドの取扱いほか)」
●コビシールド(Covishield)」については、10月12日午前0時以降、「バキスゼブリア(Vaxzevria)筋注/アストラゼネカ(AstraZeneca)」と同一のものとして取り扱うことが決定されました。
●ただし、本日(12日)現在、インドで発行されたワクチン接種証明書は、日本入国・帰国時の検疫措置の緩和対象ではありませんので、既にインドにおいてコビシールドの2回接種を完了し、インドで発行されたワクチン接種証明書をお持ちの方は御注意ください。今後の取扱いについては調整中ですので、今後変更がある場合には、改めて領事メールにてお知らせします。
1 10月8日、日本において新たな水際対策措置が決定され、「水際対策強化に係る新たな措置(18)」(令和3年9月27日)に基づく措置の適用に当たって、アストラゼネカから技術供与を受けてインド血清研究所が製造する「コビシールド(Covishield)」については、10月12日午前0時以降、既に日本入国時の水際防疫措置緩和の対象となっている「バキスゼブリア(Vaxzevria)筋注/アストラゼネカ(AstraZeneca)」と同一のものとして取り扱うことが決定されました。
2 ただし、本日(12日)現在、インドで発行されたワクチン接種証明書は、日本入国・帰国時の検疫措置の緩和対象ではありません。既にインドにおいてコビシールドの2回接種を完了し、インドで発行されたワクチン接種証明書をお持ちの方は御注意ください。
3 インド政府によって発行されたワクチン接種証明書の取扱いについては調整中ですので、今後変更がある場合には、改めて領事メールにてお知らせします。
【問い合わせ先】
在ムンバイ日本国総領事館・領事班
電話(91-22)2351-7101
メール ryoji@by.mofa.go.jp
=== 転載終わり ==
本日の練習
About the author
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Yoko Deshmukh
(日本語 | English)
インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。
ASKSiddhi is run by Yoko Deshmukh, a native Japanese freelance English - Japanese - English translator who lives in Pune since 30th September 2003.
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