ワクチン接種を済ませた人々へ、さまざまな「特典」を用意
Posted on 12 May 2021 21:00 in インドあれこれ by Yoko Deshmukh
感染者急増とワクチンの不足は依然として心配ですが、あくまで接種の拡大を前提としてみなが動いています。
国内のワクチン不足による、特にプネーも含む大都市での接種会場の一時閉鎖など問題を抱えつつも、あくまでインドは国民皆ワクチンに向けて突き進んでいるようで、大企業や大手飲食チェーンなどを中心にワクチン接種を奨励する方策をあれやこれやと用意している。
たとえば、「ワクチン接種を済ませたお客様に無料ビール」を提供するパブとか、「ワクチン接種を済ませたご婦人に純金のノーズピンをプレゼント」する宝石商など、創意工夫を凝らしている。
COVID-19 vaccination freebies: How small and big businesses are encouraging people to get the jab
これは、インドでも例外なく「ワクチン懐疑論」が広まり、接種を回避しようとしている人が多いためだ。
そこで、グルガーオンの「Indian Grill Room」というパブでは先月から、予防接種を済ませ、接種証明書(vaccine card)を提示した来店客には、無料でビールを提供している。
またウーバー(Uber India)ではNGO団体「HelpAge India」とタイアップし、国内19都市で、疾患のある人や高齢者を対象に、自宅と最寄りのワクチン接種会場の往復を無料で運行すると発表している。
グジャーラート州ラージコート(Rajkot)では、金細工職人たちの団体がワクチン接種を済ませたの女性たちにはゴールドのノーズピン(鼻飾り)を、男性たちには(なぜか)ハンドミキサー(Hand blender)をプレゼントしている(地域限定)。
さらに市内では、「Jaan Vision」という団体が、ワクチン接種を済ませた人々に無料で食事の提供をしている。
同団体代表者は、「接種後にあわてて帰宅して食事の準備をしなくても済むよう、朝食、昼食、夕食を提供しています。ごゆっくりとお食事をお楽しみください」と語っている。
デリーでも、一部のレストランがワクチン接種を済ませた客の飲食代金を10~20%ほど割引している。
さらに、インフォシス(Infosys Ltd.)やウィプロ(Wipro Ltd.)、テック・マヒンドラ(Tech Mahindra Ltd.)をはじめとする、インドの大手IT企業では、従業員とその家族を対象とした予防接種奨励キャンペーンを実施している。
Free Vaccination For 12 Lakh IT Employees, Their Families By TCS, Tech M, Infosys, Wipro & Other IT Firms: Full Details
今月からインドでは、ワクチン接種の対象者が18歳以上の成人全員となっており、こうした大企業では従業員やその家族の接種費用の負担や、自社キャンパス内での予防接種会場の設置、病院との提携により従業員とその家族が円滑にワクチン接種ができるよう手配している。
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なお、現状に何ら役立つ情報をご提供できていない「ASKSiddhi(アスクスィッディ)」なので、せめて「在ムンバイ日本国総領事館」より日々発信されている州内の状況や州政府による措置に関する最新情報を、今後はこちらにも転載させていただきたい。
=== 以下、同掲題メールの転載 ===
※5月11日付けのメール、件名「新型コロナウィルスに関する注意喚起(マハーラーシュトラ州におけるロックダウン及び活動制限、E-Pass取得)(2021年5月11日)」
●タクシーやハイヤー等公共交通機関を利用して空港に行く場合は、旅券、Eチケット等があれば、現下の状況(ロックダウン中)であっても、通行許可証等なく移動することが可能です。
●私用車を利用して、空港へ向かう場合には事前にマハーラーシュトラ州警察オンラインポータルもしくは、最寄りの警察署にてE-Pass取得をしていただき、検問等において提示出来るよう準備を願います。
1 当館にて現下の状況(ロックダウン中)の移動制限に関して管轄警察に確認したところ、タクシーやハイヤー等公共交通機関を利用して空港へ赴く場合には、理由が証明できる書類等(旅券、Eチケット、その他業務上必要な理由を疎明する書類や社員証など)があれば、通行許可証等は必要ないとのことです。他方で、私用車を利用して空港へ向かう場合には、警察が発行するE-passを申請していただき、予め車両情報等を登録する必要があるとのことです。
2 今後、ムンバイ空港から運航される全日空便で帰国を予定されている方で、私用車の利用を検討されている方は、警察が発行するE-passを事前に取得していただき、検問の際には提示できるよう準備願います。
取得の方法については、マハーラーシュトラ州警察オンラインポータル(https://covid19.mhpolice.in/registration)から申請、もしくは、最寄りの警察署に関係書類を提出して取得することが可能です。
【問い合わせ先】
在ムンバイ日本国総領事館・領事班
電話(91-22)2351-7101
メール ryoji@by.mofa.go.jp
=== 転載終わり ==
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Yoko Deshmukh
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インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。
ASKSiddhi is run by Yoko Deshmukh, a native Japanese freelance English - Japanese - English translator who lives in Pune since 30th September 2003.
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