新たな出会い:ポップでモダンなアジュラック布の作品を紹介するブランド

 

Posted on 05 Jul 2020 21:00 in インドあれこれ by Yoko Deshmukh

色合いと言い、この絶妙な長さのトップスとのコーディネートと言い、ツボです。



インドやネパール、東南アジアなどで現地生産された雑貨類を、比較的求めやすい値段で多種多様に取り揃えている、大好きな日本のショップ「インド雑貨・アジアン雑貨・民族楽器- ティラキタ」。
このショップが定期的に配信している「ティラキタ駱駝通信」で先月、店主がグジャーラート州カッチ地方にあるアジュラックプルを今年2月に訪問された際の、豊富な写真や動画も掲載された、丁寧なレポートに読み入った。

美のために積み重ねられた労力に敬意を払いたい – インドでアジュラック布の産地を訪問する _ インド大好き!ティラキタブログ

アジュラックが「インドの布の宝石」と呼ばれていること、そして途方に暮れるような根気のいる手作業の繰り返しにより作られていることを知り、職人たちへの深い敬意を抱いた。
今や「Ajurakh」の記載を見かける度に、あの職人さんたちの汗と奮闘を切り離しては考えられない。
教えてくださったティラキタさんの、渾身の現地取材と素晴らしい記事に感謝だ。

そうした中、たまたま(にしては頻度が...)インスタグラムを眺めていたら、表示された広告の、幾何学模様の魅力的なコットンサリーに引き付けられた。
冒頭の写真が、そちらである。

Vraj:bhoomi」というブランドで、カッチに近いグジャーラート州の州都アーメダーバードを拠点に、アジュラック布の職人とタイアップして、素敵な作品を次々に展開している、設立8年ほどの若いブランドだ。

Home Page - Vraj_bhoomi - by bhoomi dani

ブランドのホームページにある記載を見ると、シーズンや流行に左右されず、自然の染料のみを使うことで買う側にはもちろん、厳しい環境で身を粉にしながら、良いものを作るために働く側にもメリットのある商品作りを心掛けている。

その中の一節に、次のようなものがあった。

"When you are buying something handmade,
you are buying more than just a product.
You are buying hundreds of hours, days, weeks
and months of experimentations and failures.
You are buying a piece of art,
part of a soul, a moment of someone’s life.
Most importantly you are buying craftsman,
more time, to do something they are passionate about. "
(要約: 手仕事の製品を買うということは、単にモノを買うにとどまらない。職人が数か月かけ、試行錯誤した時間と、その芸術性を、その職人の魂と人生の一瞬を買うということである。最も肝心なことは、職人がその情熱をかけて取り組む手仕事が、より長く存続するための時間を買うということである。)


16世紀から変わらない製法で、太陽の日差し、川の流れ、動物たち、木々、泥などの周囲の環境と調和しながら生み出されるアジュラック。
気候変動やグローバル化が進む世界情勢の中、持続可能性、生産地やその文化への敬意を大切にする傾向はますます高まり、手仕事への熱い注目が集まっている、とまとめてある。

プネーでも一部の商品を、セレクトショップ「Either Or」で販売しているようだ。

Stockist - Vraj_bhoomi - by bhoomi dani



 

素敵なブランドをまたひとつ、知ることができて、とてもうれしい。


かわいい飾り付きスカーフ


クルタ


洗える布ジュエリー

 


なお、現状に何ら役立つ情報をご提供できていない「ASKSiddhi(アスクスィッディ)」なので、せめて「在ムンバイ日本国総領事館」より日々発信されている州内の状況や州政府による措置に関する最新情報を、今後はこちらにも転載させていただきたい。

=== 以下、同掲題メールの転載 ===
※7月2日付けのメール、件名「新型コロナウイルスに関する注意喚起(当館管轄各州のロックダウン措置の継続・緩和):在ムンバイ日本国総領事館」


●6月29日,インド政府は,ロックダウン措置の更なる緩和に伴う新たなガイドラインを発出しましたが,右は大使館より先に発出された領事メールのとおりです。それを受け,当館管轄内のマハーラーシュトラ州政府及びグジャラート州政府は、それぞれの州のガイドラインを発表しました。インド政府、マハーラーシュトラ州政府、グジャラート州政府による新たなガイドラインは,本文2(1)のリンクのとおりです。なお,マディヤ・プラデシュ州政府のガイドラインはインド政府のものと同じ内容です。
●各州・各自治体で規制が異なっていますので,ご注意ください。また,かかる規制も日々更新されますので,在留邦人及びインド滞在中の皆様におかれましては,今後も各州政府・各自治体が発表する最新情報の入手に努めていただき,十分注意して行動してください。
●マハーラーシュトラ州及びグジャラート州は,インド国内でもコロナ感染者数と死亡者数が最も多い州で,感染者数及び死亡者数とも増え続けています。ロックダウンの解除に伴い,人々の移動がより自由になっており,コロナ感染予防措置を今まで以上に十分にして行動してください。
●インド政府は外国人の入国制限の緩和に関するガイドラインを発表していますが,日本外務省はインドについて「レベル3:渡航は止めてください(渡航中止勧告)」の感染症危険情報を発出しています。

在留邦人及び短期渡航者の皆様へ

1 6月29日,インド政府は,ロックダウン措置の更なる緩和に伴う新たなガイドラインを発出しましたが,その内容は大使館より先に発出された領事メールのとおりですので,御参照ください。それを受け,当館管轄内のマハーラーシュトラ州政府及びグジャラート州政府は、それぞれの州のガイドラインを発表しましたので,詳細は以下2(1)のリンクを参照してください。なお,封鎖ゾーン(Containment Zone)に関しては,インド保健省の通知に基づき各自治体が決定することとなっています。

2 インド政府、マハーラーシュトラ州政府、グジャラート州政府による新たなガイドライン(英文)は,以下(1)のとおりです。インド政府の新しいガイドラインでは、夜間外出禁止令が午後10時から翌午前5時まで(以前は午後9時から翌午前5時まで)の間に変更になっています。
マハーラーシュトラ州政府の新しいガイドラインの主要点は,以下(2)のとおりです。
また,特別に許可された場合を除き,国際旅客航空便の運航は引き続き停止されています。
(1)新たなガイドライン
○インド政府による新たなガイドライン(英文)
https://www.mumbai.in.emb-japan.go.jp/files/100070195.pdf
○マハーラーシュトラ州政府による新たなガイドライン(英文)
https://www.mumbai.in.emb-japan.go.jp/files/100070196.pdf
〇グジャラート州政府による新たなガイドライン(英文)
https://www.mumbai.in.emb-japan.go.jp/files/100070185.pdf
○マディヤ・プラデシュ州政府(インド政府のガイドラインと同一)
○ゴア州政府及びチャッティースガル州政府は,これまでもインド政府のガイドラインを受けたガイドラインを発出していません。
(2)マハーラーシュトラ州政府の新たなガイドラインの主要点
○オフィスの勤務体制について,ワークフォースの10%はそのまま継続されています。
○ロックダウン期間中、買い物や屋外運動等の必要不可欠な活動は、居住地付近に制限され、マスク、ソーシャルディスタンス、消毒措置などの必要な予防手段をとった上で行う。
なお、ムンバイ警察の新しい規制では、居住地より2キロメートル以内のみ移動が可能であり、居住地より2キロメートル以上の移動については、通勤もしくは医療機関受診等緊急時のみ可能としています。出勤や買い物等で外出される方は、居住地・会社等の住所が分かる身分確認証を携帯するようにしてください。今後も引き続き、不必要な外出は控えるよう願います。
○ムンバイ都市圏、プネ都市圏、ソラプール、オーランガーバード、マレガオン、ナーシク、ドゥーレ、ジャルガオン、アコラ、アムラバティ、ナーグプルにおいては、以下のとおり活動が許可される。
・必要不可欠なサービスを提供する商店以外(市場、モールを除く)は,午前9時から午後5時まで営業可
・ムンバイ都市圏内での人の移動は、生活上必要不可欠な活動及び営業活動の場合のみ可。買い物については居住地付近の市場又は商店等に限定。生活上必要不可欠な活動以外に関連する長距離移動は不可。
(3)グジャラート州政府の新たなガイドラインの変更点
○夜間外出の禁止が午後10時から翌午前5時(従来は午後9時から翌午前5時),レストラン営業が午後9時まで(同午後7時),商店営業が午後8時まで(同午後7時)となっている以外は,規制内容は従来と同じ。
(4)マディヤ・プラデシュ州政府はインド政府の新たなガイドラインと同一内容。

3 マハーラーシュトラ州及びグジャラート州は,インド国内でもコロナ感染者数が最も多い州で,インド政府によると,7月2日現在のインド国内感染者の合計は605,775例(死亡17,855例),マハーラーシュトラ州内感染者の合計は180,298例(全国に占める割合は約30%,死亡8,053例,同約45%)グジャラート州内感染者の合計は33,318例(全国に占める割合は約6%,死亡1,869例,同約10%)で,感染者数及び死亡者数とも引き続き増え続けています。ロックダウンの緩和に伴い,人々の移動がより自由になるため,ムンバイ市においては,居住地の2キロメートル以内の移動に関する新しい規制がありますが,コロナ感染予防措置を今まで以上に十分にして行動してください。

4 インド政府は,外国人の入国制限の緩和に関するガイドラインを発表していますが,日本外務省はインドについて「レベル3:渡航は止めてください(渡航中止勧告)」の感染症危険情報を発出しています。緊急にインドへの渡航を検討されている邦人の皆様におかれては,その必要性や時期について慎重にご検討ください。

5 在留邦人,インドご滞在中の皆様におかれては,以下の点にもご注意の上,最新情報の入手に努めてください。今般の新型コロナウイルス拡大に伴うインド政府のロックダウン措置により邦人の皆様の中で困っていることや悩んでいることがあれば,本メール末尾の当館問い合わせ先にご連絡ください。
(1)中央政府及び地方政府が感染予防のための措置を継続しており,制度が突然変更される可能性もありますので,十分注意して行動してください。
(2)在インド日本国大使館では在留邦人の皆様からの保健相談を受け付けるための窓口を設置しています。
jpemb-hokensoudan@nd.mofa.go.jp
(3)ご自身や周囲の人の感染予防のため以下の点にご注意下さい。
・密閉空間,密集場所,密接場面の3密状態を避けるとともに,周囲の人との距離を確保する。
・アルコール系手指消毒薬または石鹸と流水による手洗いを頻繁に行う。目,鼻,口などに触れる前に手洗いをする。
・咳やくしゃみがあるときはマスクを着用して鼻と口を覆う。マスクがない場合は,咳やくしゃみのときに口と鼻をティッシュなどで覆い,手洗いを行う。

(各種情報が入手できるサイト)
インド政府広報局ホームページ
https://pib.gov.in/indexd.aspx
インド保健・家庭福祉省公式ツイッター
https://twitter.com/MoHFW_INDIA
インド入国管理局ホームページ
https://boi.gov.in/
在日インド大使館ホームページ
https://www.indembassy-tokyo.gov.in/jp/index_jp.html
外務省海外安全ホームページ
https://www.anzen.mofa.go.jp/
厚生労働省ホームページ:新型コロナウイルス感染症について
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html
首相官邸ホームページ:新型コロナウイルス感染症に備えて
http://www.kantei.go.jp/jp/headline/kansensho/coronavirus.html

このメールは,在留届にて届けられたメールアドレス及び「たびレジ」に登録されたメールアドレスに自動的に配信されております。

【問い合わせ先】
在ムンバイ日本国総領事館領事班
電話(91-22)2351-7101
メール ryoji@by.mofa.go.jp
=== 転載終わり ===


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About the author

Yoko Deshmukh   (日本語 | English)         
インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。

ASKSiddhi is run by Yoko Deshmukh, a native Japanese freelance English - Japanese - English translator who lives in Pune since 30th September 2003.



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