日本どころかインドでも、庶民ど真ん中の生活を元気に送るわが家の食卓に並ぶのは、肉類の登場がほとんどない菜食料理が中心だ。
本日の写真は、先週プネーに帰って来てからいただいた(一部外食も含む)献立9選だ。
左上から順に時計回りで説明する。
①プレーンダルとカリフラワー(Varan and fulgobi):ヒングと塩のみを加えて煮込んだだけのシンプルなダルに、カリフラワーを蒸し煮してコシンビル(パクチー)を散らしたおかず。この日はチャパーティーと前日残りのライスといただいた。
②焼きナス(Bharit):田舎料理と言えばこのおかず。大きめの米ナスにフォークで穴をあけ、油を薄く塗って直火にかけて丸焼きにし、焦げた皮を剥いて柔らかくなった中身を潰してスパイスと炒める。
③テンパリングがけダル(Dal tadka):①のプレーンダルに、チリ、マスタードシード、ニンニクを投じたホットオイルをかけていただく。
④コーンベル(Corn Bhel):ストリートフードの定番。この日は居酒屋(The Beer Cafe)のメニューに見つけて迷わずオーダー。茹でたスイートコーンの種子にみじん切りのトマトとタマネギ、ライスシリアル、発芽した緑豆などを加え、チリパウダーと塩、チャートマサラ、少々の砂糖、場合によってはタマリンドソースで味付け、セヴ(Sev)という豆粉フレークをトッピングする。
⑤パオ(Pav):ポルトガルがもたらしたとされる西洋風のパン。ただし卵は使っていない完全なベジタリアン仕様だ。
⑥玉ねぎ:辛い赤玉ねぎが大好きなので掲載。
⑦揚げナスのカレー:ダディのレシピを観てシッダールタが挑戦。
「ダディ」こと「The Village Food Factory」の動画
⑧白ナス(Bharitachi vangi):マハーラーシュトラ州中部地方(ジャルガオン [Jalgaon] やその周辺)でよく食べている、もうひとつの田舎料理。水分たっぷりの大きな白ナスを小さめに切り、コトコトと蒸し煮する。トロトロのおいしさ。
ネットで見つけた白ナスの画像。
⑨(中央)パオバジ(Pav Bhaji):ムンバイーのファストフード発祥のパオバジ。ジャガイモ、カリフラワー、玉ねぎ、ニンジンなどの野菜を切って圧力鍋で柔らかくなるまで煮たら、潰してからバターやマサラ、調味料を加えてさらに煮込む。路上で食べてもおいしいけど、家庭で作るとまた格別だ。
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