近くて遠かったブッダガヤー。
今やガヤー空港まで空路で至れることを考えれば、それほど遠い地ではないのかもしれない。
わずか1日半だったブッダガヤー滞在中は、来るべき場所へ来ることができたという感覚に包み込まれ、不思議な安らぎを覚えた。
ブッダガヤーまであと少しの地点。
お釈迦さまも、この平原を歩んだのかな。
タイ寺院。
10月初旬現在のこの日、ビハール州でも雨季は終わりかけだと考えられるが、
曇りがちで昼下がりにもかかわらず、日差しが弱く歩きやすい快適な気候だった。
バングラデシュ寺院。
中華寺院。
ブータン寺院。
各国の寺院はそれぞれの国柄を色濃く表していて、とても興味深かった。
マハーボーディ寺院入口。
靴を脱いで参拝することになっているが、人工芝が延々と敷いてあり、
快適に歩くことができるようになっている。
2段階の厳しいセキュリティは、2013年の爆弾テロ事件を受けてのものらしい。
印度山日本寺の入口。
のどかな佇まい。
敷地は他の国の寺院よりも広々としていて、人々の憩いの場になっている。
実はプネーの自宅から、ブッダガヤー訪問を切望していた亡き父の写真を持って来ていた。
もうひとつの日本のお寺、仏心寺。
ここの宿坊は「地球の歩き方」などにも記載されていて有名。
1989年に建立された大仏。
午前9時ごろに訪れた時には、ほとんど人がいなかった。
10月のブッダガヤーは完全にオフシーズンのようだった。
でも、気候は本当に快適。
次回はここから来るのかな。
今回の旅で、個人的に最大の驚きだったのは、
「ヒンドゥー教世界より仏教世界の方が、自分の精神にしっくり来る」というシッダールタの告白だった。
NIT(国立工科大学)パトナ校が手配してくださったドライバーさん。
着用しているポロシャツとズボンのサイズが体形に合っていなさそうなのが気になったけど、
悪路も文句ひとつ言わず、寡黙に果敢に進む粋な男。
2日目、パトナ空港まで送り届けてくださった後、料金を支払おうとしたら、
「前日にデポジットとして既に1,000いただいている」と、
多めに支払った分を返してくれた。
人柄の良さが滲み出ている。このドライバーさんに幸あれ。
ドライバーさんはもちろんのこと、NITパトナの教授や学生たちをはじめとする素敵な面々と出会えたことや、ブッダガヤーがあるという事実もきっと大いに味方しているだろうけど、埃にまみれて、「最貧州」などと呼ばれ、インドの発展から取り残されてしまったかのようなビハール州が大好きになった。
またきっと戻ってきたい。
そしてこれからも、ビハール州に注目していきたい。
※写真や動画は、よろしければ以下のGoogle Photosアルバムでもお楽しみください。
2018年10月ブッダガヤー - Google Photos
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