インド国内空港施設内フードコートに、誰もが利用できる安価な軽食店の設置へ

 

Posted on 09 Sep 2018 21:00 in トラベル・インド by Yoko Deshmukh

ムンバイー国際空港にもできたら、きっとわたしはその店一択になるでしょう。



以前ASKSiddhi(アスクスィッディ)でも、映画館内で売られるスナックの価格が高すぎると疑問を呈し、ついにマハーラーシュトラ州では消費者に選択の自由が保証されることになった。

ASKSiddhi参考: 
映画館で売られるポップコーンは高すぎる、と真剣に戦う人

もう映画館で高額のスナックを仕方なく買う必要なし:マハーラーシュトラ州

実はこの措置が導入されてからまだ一度も映画館に足を運べていないので、少なくともプネーの映画館で本当にこの命令通りになっているのか自分で確かめることができていない。

なお、今年に入ってからインド消費者省(Union Ministry for Consumer Affairs)では、空港で提供されているペットボトル入り飲料水や袋菓子類など、MRP(一般流通価格)を持つものは不当な高額で販売してはならないという通達を出していた。
本日、「Hindustan Times」電子版では、諸事情から空港内の飲食物の価格が高いままであることから、もう一歩踏み込んだ措置が導入される予定であることを伝えていた。

Airports run by govt may offer water at MRP, cheap snacks - Hindustan Times

インド国内には実に130箇所以上の空港があるが、インド空港当局(Airport Authority of India:AAI)では消費者からの声を受け、少なくとも大多数を占める官営のおよそ90空港では、施設内のフードコートなどにMRPでペットボトル飲料水を販売し、サモーサーやサンドイッチ、チャーイやコーヒーを安価(10ルピー~)で提供する店舗を設けるよう通達を出している。

また、この流れを受けてAAIでは、そうしたリーズナブルな飲食物を提供する店舗の入札を募集している。

実際、昨年までは市内流通食品が空港や映画館などでは価格が吊り上がるという二重価格構造となっており、消費者からの苦情が殺到していた。
この悪しき慣行を断ち切るべく、今年1月からは市内流通品はMRPでの販売を義務付けてきたが、空港内店舗側はこれに対抗し、高級ブランド品ばかりを販売する傾向にあった。

今回の措置では、そうした既存の店舗とは別に、安価な一般商品をMRPで販売し、またその他、街中で広く消費されているサモーサーやチャーイなどを市中と同等の価格で販売する店を、少なくとも1店舗は設けることを義務付けることになる。

特によく利用するムンバイー国際空港は定期的にハッジ(メッカ巡礼)客で大混雑しているが、彼らの多くは遠方からはるばる空港まで来ているはずなのに、長旅を前にして弁当などを持ち込むこともできず困るのではないかと考えていた。
ムンバイー空港が「官営」のカテゴリーに入るのかは分からないが、せっかく広いフードコートがあるので、気軽に小腹を満たせる店があると助かる人は多いだろう。
 





      



About the author

Yoko Deshmukh   (日本語 | English)         
インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。

ASKSiddhi is run by Yoko Deshmukh, a native Japanese freelance English - Japanese - English translator who lives in Pune since 30th September 2003.



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