福岡市中心部にある、おしゃれでありつつ、不思議な居心地のよさに病みつきになってしまうワインバー、「ラタフィア」。
その店主であり、著名ソムリエとして様々なセミナーやイベントを主催されている吉村智美(よしむら・ともみ)さんがお招きくださったことをきっかけとして、「博多どんたく」たけなわの3日、「<インドの魅力>ワナッカムの南インドカレーと自然派ワインの会」というイベントで、在住歴の長さしか自慢できることのないわたしが、畏れ多くもインドあれこれをフリースタイルでお話しさせていただくという、貴重な機会をいただいた。
参考:昨年参加した吉村さん主催の「ワイン・ミーツ・ミールス」イベントのASKSiddhiレポート
Wines and South Indian Meals!? A Fukuokan Sommelier Who Imagined This Unimaginably Combination
このイベントはラタフィアと、福岡のインド界隈で知らない人のいない凄腕インド料理人、とわさん(Yuki Towata)がまもなく開店する待望の南インド料理店、「ワナッカム」との奇跡のコラボレーションで実現したもので、席数が非常に限られておりあっという間に満席になったことをのちに伺った。
ゲストとしてお見えになられた方々は、インドと直接的にも間接的にも無関係の方々が大半で、若干緊張していた。
しかし当日は「ぐっち~ご夫妻」こと、福岡のインド界総元締め(アジアハンター小林さん談)として知られる山口ご夫妻、そして仲良しの友人で、もともと吉村さんをわたしに紹介してくださった立役者であり、一昨年の夏にはプネーにも遊びに来てくださったRさんの顔が見えた途端に安心して(しすぎて!?)、リラックスしていろいろな方々といろいろなインド話に花を咲かせることができた。
なお、とわさんこと「ワナッカム」スペシャルプロデュースによる、豪華なゴア料理の数々は実にすばらしいものだった。
わたしはイベント後、みなさまがお帰りになられてから、
ゆっくりとフルコースのゴア料理を味わわせていただいた。
大好きなセモリナ粉を使った魚のフライが、いつもプネーではおなじみのボンベイダックでなく、大好物のカレイだったことに感激しつついただいた。
いずれのお品も、とわさんのお人柄がそのまま感じられるような、優しく温かみのある家庭料理に近い味で、いただいた後は前より体調もよくなったほどだ。
メニューの詳細は、先述の「ラタフィア」ブログをぜひご覧いただきたい。
なお、吉村さんの特別なお計らいで最初にゲストにお試しいただいたのは、プネーから持ち込んだ「フラッテリ(Fratelli)」の「シャルドネ」。
吉村さんの分析では今回の「フラッテリ」はわずかに「動物的な香り」がするということだった。
そこに、わたしが勝手に「とても合う」と大騒ぎしていたパパドを、とわさん特製の「マサラパパド」として提供していただけたことがとてもうれしかった。
インドのワイン「フラッテリ(Fratelli)」白に合う、究極のおつまみとは - ASKSiddhi
食後のトゥルシー茶をお出しした時、とても上品なゲストの女性からお声をおかけいただいた。
その方は子供のころからインドに魅了されてきたが、インドを訪れたことは一度もないとおっしゃった。
最近は、インド風水とも称される「ヴァーストゥ・シャーストラ https://ja.wikipedia.org/wiki/ヴァーストゥ・シャーストラ」に高い関心をお寄せで勉強をなさっているとのことで、プネーであれば親子での旅行にもハードルが低い旨をお伝えした。
最後に、この日わたしはプネー在住50年のSさんから譲り受けたシルクのサリーをゴア風に着付けて参加した。
着付けの参考にしたのはもちろん、チェンナイ在住の @chitrini さんに教えていただいた「The Sari Series」の動画だ。
How-to Drape Films
着慣れていない初心者でも、それぞれの巻き方に必要な長さに注意しコツさえ掴めば、実に様々なスタイルのサリーを誰の手も借りずに自分で着付けることができる。
しかもペチコートを使わなくても1日中、トイレに行ったりしても着崩れることが皆無だったことには、我ながらとても驚いた。
おまけにチョリ(ブラウス)も自分の好きなトップスをセンス次第で自由に合わせることができるので、必要なのはサリーのみ。
サリー着用の幅が広がり、チョリやペチコートの収納のことを考えなくてすむ、すばらしいアイデアだ。
吉村さんがお声をおかけくださったおかげで、インドのよいところをより幅広い方々に知っていただきたいという人生の使命がまた一歩、前進したと同時に、わたし自身にとっても、インドのことをもっと深く知り、もっと楽しもうという意欲が燃えるきっかけとなった。