※Vさんちのグディパドワ特別ランチ。
塩の右横から時計回りにバタタチバジ(ジャガイモ)、チョレー、三種の豆を使ったダル、
プリー、Vさん特製のグーズベリーロンツォ(アチャール)、
キュウリのコシンビル(ピーナッツ和えサラダ)、ココナッツチャトニ、
デザートのシュリカンドー。
本日はヒンドゥー教徒にとっての新年「グディ・パドワ」、パールスィー教徒にとっての新年「ノウローズ(Nowruz)※正確には20日」だ。
ヒンドゥーの新年(グディ・パドワ) - ASKSiddhiの2004年記事
パールシー新年おめでとう☆ゾロアスター教徒の新年「ノウローズ」あれこれ - ASKSiddhiの2017年記事
すっかり忘れていたのだが2年前のグディ・パドワには、ラーダちゃん初来日のためのチケットを購入していた。
ヒンドゥ新年グディ・パドワ(Gudi Padwa) - ASKSiddhiの2016年記事
あれから、わずか3週間の滞在を経て日本を満喫したラーダちゃんは、2018年現在、次は自分の力で日本に行きたい、つまりは奨学金を得て留学生になるか、日本で仕事をしたいと、いったんマハーラーシュトラ州アコラの大学でコンピューターサイエンス学位を取得した後、プネーにある日本語専攻コースのある大学に入り直して勉学している。
ぜひ、初心を忘れずにがんばって欲しいと思う。
そして今年は、なんと昨年末に一時帰国中だった福岡で参加した南インド料理のイベントで出会った、インド食器や雑貨を販売する「アジアハンター」の小林真樹(こばやし・まさき)さんが、ちょうどプネーを訪問されていた。
そこで「プネーのお祭り料理を体験してみたい」という小林さんのリクエストをもとに、長年の友人Vさん宅にお願いして、グディ・パドワのごちそうをいただきにご一緒させていただいてきた。
小林さんとの出会いのきっかけとなった福岡のイベントは、こちら。
福岡で「とらさんの南インド料理食事会」、熱々レポート - ASKSiddhi 2017年12月
小林さんについて詳しくは、ぜひご本人のFacebookやTwitterをフォローしてみていただきたい。
アジアハンター小林さんTwitter
アジアハンター小林さんFacebook
ムンバイーとプネーに来る直前はビハールに、その前はダージリン、アッサム、そしてナガランドなどの北東州を食べ歩かれ、その前後はコルカタなどの西ベンガル、プリーやブバネシュワルなどのオディシャをずっと旅しながら、その土地ならではの食を体験し、現地から新鮮かつ細やかなレポートをされている。
農村や都市の活気ある市場を中心とした、女性たちの笑顔がまぶしい写真と、そこに添えられた一文から、小林さんの心優しいまなざしにじんわりと感動し、その一方で、インドや南アジアの食文化についての貪欲な探求心に目を見張ることだろう。
わたしも小林さんのご投稿を追っているうちに、「もっと知りたい、もっと味わいたい」という好奇心がむくむくと湧いてきたひとりだ。
そんな方に朗報がある。
小林さんはまもなく、待望のご著書の出版を予定されているそうだ。
今から大変待ち遠しい。
Vさん宅でも小林さんは、飾ってあるグディについてや、心のこもったお祭り料理の一品一品について、たいへん熱心に質問し、メモされていた。
実際にはご自身も既に、かなり詳しいはずなのに、相手の話を一切遮ることなく、一生懸命に耳を傾けていらっしゃった姿が印象的だった(かえってわたしがうるさく遮り、要らぬ注釈などを加えて迷惑者だったと反省している)。
そしてわたしは今、小林さんの目に映ったマハーラーシュトラ州の家庭料理が、一体どのようなものだったのか、かなり高い関心を寄せている。
とはいえVさんファミリーも生粋のプネーカー(Punekar:プネー人)世帯というわけではなく、夫はシッダールタと割と近いマハーラーシュトラ州内陸部、Vさんは沿岸コンカン地方のそれぞれご出身のため、料理もミックスカルチャーだった。
当然ながら大変おいしかったのであるが、小林さんは本当は、「純プネーお祭り料理」を求めていらっしゃったのではなかろうか。
食事を終えてVさん宅を辞してから、小林さんは「スィンディー新年を目撃したい」と、プネー東南部にあるスィンディー寺院「Vimla Jivan Jhulelal Mandir」へ颯爽と向かわれた。
本日は夕方から、市内は3月終わり特有の「マンゴー雨」に見舞われたので、この記事を作成しながら小林さんが雨に濡れなかったことをお祈りしている。
メモ帳を片時も手放さず、食べながらいろいろと質問し、書き込んでいらっしゃった。