福岡で「とらさんの南インド料理食事会」、熱々レポート

 

Posted on 10 Dec 2017 21:00 in ASKSiddhi独断うまい店 by Yoko Deshmukh

心もお腹もポカポカに温まった、幸福感あふれる1日になりました。



12月10日、福岡に「とらさん食堂」がやってきて、お昼に20人分のベジ料理、夜にも20人分のノンベジ料理、それぞれ20品目もの超豪華ミールスを振る舞ってくださる、というイベントに、友人のMさんやAさんのご厚意で参加させていただく幸運に恵まれ、わたしは「ベジ」の昼の部を堪能した。

とらや食堂Facebookページ

今回、わたしは時間の関係で作るところから参加できなかったが、本降りし始めた雨の中もなんのその、心躍らせながら、料理ができあがったぐらいのころに会場に到着した。
会場では「アジアハンター(Asia Hunter)」さんも、ピカピカのインド食器や調理器具、オリジナルグッズを販売されていて、インドを知るものであれば誰しもが感じるであろう、独特の熱気にあふれていた。

昼の部で提供されたのは祝宴メニューの再現ということで、ゴア州やケーララ州でよく見かける縦筋模様の入った茶色っぽいライスと、ふだんわたしたちがプネーでも食べている白いライスの2種類がバナナの葉に盛り付けられて、さながら「紅白」のような彩りを演出しており、さすが日本人の料理人ならではの感性だとうなった。

このほか、プネーのわたしたちが「サウスインディアンミールス」と聞けば必ずイメージする「ソルカディ(Solkadi)」の代わりに、赤い樹液を水で薄めた、消化を助ける働きのあるさっぱりした飲料が提供された。
おかずも、セロリや山芋、パイナップルなど、わたしにとっては珍しい食材が使われていて興味深く、作るところから参加できなかったことがここでも悔やまれた。
個人的にはラッサムスープが絶品だった。
かつてシッダールタが、「その店の実力はラッサムスープで分かる」と言っていたようないなかったような?

ところで、わたしはふだん、このようなターリースタイルの料理は大抵、食べきれないので敬遠している。
今日も残さず食べられるか実は不安だった。
ところが南インド料理のアーユルヴェティックな魔力にすっかり取りつかれ、しかもそうした料理が日本人の手で作られているという奇跡にも近い事実を味わいながら噛み締めていたら、気づいた時には完食していた。
しかも料理の残りは、参加者たちに持ち帰りを許すと言う「パーセル」文化も、きちんとインドから連れてきてくれていたことが、微笑ましかった。
ちなみに「とらさん食堂」さんは、インドへの研鑽の旅を終えて日本に帰国されたばかりだという。

かなり満腹になったが、主催されたサカキさんがおっしゃっていた通り、お腹が空くのもけっこう早くて、南インド料理の消化のよさを全身で体感した。
ちなみに「とらさん食堂」は現在、店舗の候補地を探して全国行脚の旅をしている。
ぜひ福岡に来てもらいたい。


福岡で「とらさん食堂」ミニフォトギャラリー





      



About the author

Yoko Deshmukh   (日本語 | English)         
インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。

ASKSiddhi is run by Yoko Deshmukh, a native Japanese freelance English - Japanese - English translator who lives in Pune since 30th September 2003.



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