フロリダでまたしても痛ましい銃乱射事件、インド系教師の機転が子供たちを救う
Posted on 17 Feb 2018 23:00 in 海外のインド人 by Yoko Deshmukh
暗いニュースに胸が締め付けられる中、バーフバリはここにもいました。これからしばらくは、心のバーフバリを探す旅に出ようかなと思っています。
14日、フロリダの高校で銃乱射事件が発生し、生徒を含む17人もの命が無慈悲に奪われる事件があった。
事件に遭遇した人たちの恐怖は想像を絶するものがあり、犠牲になられた方々やそのご家族のことを思うと胸が締め付けられる。
わたしはちょうど先週、映画「バーフバリ」2部作を自宅のテレビで鑑賞してからというもの、なぜこの作品が日本でこれほどの人気を集めているのかを考える機会を与えられた。
多くのバーフバリファンから寄せられたご意見を拝読し、改めて作品の色々な場面を思い返してみると、この事件のように世界に蔓延する不条理や、生き残るための苛烈な競争など、出口の見えない闇との絶え間ない戦いを続ける現代人の姿が、王に重なった。
実はバーフバリとは、ひとりひとりの心の中にいるヒーローなのかもしれない。
つまり、バーフバリを観て感動した人、誰もがバーフバリなのだ。
この銃乱射事件の現場にも、バーフバリはいた。
高校で数学教師をしていたインド系アメリカ人女性が機転を利かせたことで、多くの生徒たちの命を救ったと、NDTV電子版が報じていた。
How Heroic Indian-Origin Teacher Saved Many During Florida Shooting
代数幾何の授業中に警報が鳴った瞬間、シャンティ・ヴィシュワナタン(Shanthi Viswanathan)さんは直ちに生徒たちに床に伏せるように命じ、教室のドアを閉めた。
特殊部隊SWATが教室に到着し、扉を開けるように求めてもすぐには開けず、「中からは開けない。蹴り倒すか、鍵を使って開けなさい」と毅然とした態度を崩さなかったと、警察は報道陣に語った。
同時に、アメリカ社会では高校に警報が鳴り響くというシチュエーションで、すぐにこのような非常事態を想定して機転を利かせた行動を取れなければ、死に直結するのかな、という複雑な心境にもなった。
わたしの心の中にも、きっとこれを読んでくださったあなたの心の中にも、バーフバリはいる。
これを「心のバーフバリ」と呼んでみることにする。
About the author
|
|
Yoko Deshmukh
(日本語 | English)
インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。
ASKSiddhi is run by Yoko Deshmukh, a native Japanese freelance English - Japanese - English translator who lives in Pune since 30th September 2003.
|
User Comments