デリー高裁、ホウズ・カースの飲食店22店舗に衛生対策の不備を理由に強硬措置を予告
Posted on 26 Sep 2017 21:00 in トラベル・インド by Yoko Deshmukh
ここは遺跡と洋菓子店、そしてオシャレな雑貨店だけを目的に訪れることにしよう。
デリーで、中世のイスラームの神学校(マドラサ)の名残を残す遺跡「ホウズ・カース・コンプレックス(हौज खास)」の裏に、オシャレなバーや小物店などが集まり、若者を中心に人気を集めるハプニングプレイス、その名も「ホウズ・カース・ヴィレッジ(Hauz Khas Village)」というエリアがある。
わたしも2015年、デリーを初めて訪問した際に行ってみた。
OCI課のおじさん、そして念願のホウズ・カース - ASKSiddhi
記事にも書いているが、ケーキ店「L'Opera」と遺跡群のほかは、わたしにとってはあまり印象的な場所ではなく、むしろゴミゴミして風通しが悪く、居心地がよくなかったこと、さらに昼時に利用したバー&レストラン(名前を忘れた)のスタッフの対応がひどく横柄だったこと、その割にメニューがすべて高額かつビールはぬるく、料理がまずかった(一部は異臭さえした)ことぐらいしか記憶に残っていない。
そんなホウズ・カースで営業する飲食店の一部、22店舗に対し、デリー高裁が強硬措置を宣言しているという記事を偶然見つけた。
22 Bars, Restaurants Ordered To Shut Down In Delhi's Hauz Khas Village - NDTV
23日、デリー高裁は、ホウズ・カースで営業する22店舗に対し、デリー公害防止条例で定められた害虫駆除対策や食品衛生対策、廃棄物や下水処理に関する対策を講じていないとして、即時の是正と、改善が見られない場合は電気と水道の供給を止めるとする強硬措置を発令している。
記事の中では強硬措置の対象となるホウズ・カースの飲食店を具体的にリストアップしており、「高級(upscale)飲食店」とのラベルを付けて報じているが、価格こそ驚くほど高額だったものの、わたしの目が節穴だったのか、高級そうな店舗は見当たらなかった。
そして確かに、老朽化した建物がひしめき合う中で営業している飲食店はどれも、長居したくなるような居心地のよさは感じられなかったし、あの考え得る限り最悪なレストランとの遭遇というのは決して偶然ではなかったのだなということを、この記事を読んで改めて確信した。
ちなみにNDTV記事に掲載の写真右端にちょっと写っている「L'Opera」というケーキ屋こそ、まさにあの「L'Opera」なのであるが、もちろん今回の法的措置の対象には含まれていない。
ここはぜひおすすめしたい。
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Yoko Deshmukh
(日本語 | English)
インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。
ASKSiddhi is run by Yoko Deshmukh, a native Japanese freelance English - Japanese - English translator who lives in Pune since 30th September 2003.
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