ナーグプルとハイデラーバードを準高速鉄道が3時間で結ぶ時代到来か
Posted on 12 Sep 2017 23:00 in トラベル・インド by Yoko Deshmukh
ハフィントンポスト日本版が伝えていた「ハイパーループ」計画といい、ともすれば陸の孤島となりがちなヴィダルバー地方が急激に熱くなりそうな予感です。
マハーラーシュトラ州東端に近く、インド亜大陸の中央部に位置するナーグプルは、人口240万人ほどのインド13位、マハーラーシュトラ州第3位の比較的大きな都市で、鉄道の便こそ良好だが、目立った産業がなく、他の都市との間を結ぶ直行便の数は少ない。
しかし近年は、情報技術産業の台頭により技術大学が点在し、才能のある人材を獲得しやすいことからIT都市として頭角を現しており、インフォシス(Infosys)やTCSなどの国内大手企業ほか、海外の多国籍企業が進出している。
そんな折、同じく「ハイテクシティ」として知られるハイデラーバードとの間、距離にして584キロにインド鉄道が準高速鉄道を運行、現在9時間程度かかっているルートを3時間で結ぶ計画があることを、「Economic Times」紙が伝えていた。
Semi-high speed corridor: Nagpur-Hyderabad train travel to take 3 hours - Economic Times
現在はナーグプルとハイデラーバードとは直航便が運航しておらず、飛行機ですら乗り継ぎで4時間かかっている。
この「準高速軌道」計画は、ロシア鉄道省と合同で実現可能性と実施調査を行い、当初設計図は完成しているという。
現在平均時速60キロで走行している列車は、準高速軌道が実現すると平均160~200キロで走行できるようになり、2都市間を3時間で結ぶことができる。
また今後導入を目指す高速鉄道では平均250~350キロの速度を達成したいとしている。
ところでWikipediaによると、ナーグプルって、あの歯磨き粉「VICCO」の産地だったんだな。
ナーグプルの属するマハーラーシュトラ州ヴィダルバー(Vidarbha)地方については、アムラワティからヴィジャヤワダをハイパーループで結ぶ路線の実用化の可能性について、「Huffington Post」日本版が先日、伝えていた。
インドで初のハイパーループ建設計画、実用化路線になる可能性も - ハフィントンポスト日本版
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Yoko Deshmukh
(日本語 | English)
インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。
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