「インド同志たち」の存在に心和んだ日:車いすバスケットボール女子、国際トーナメント進出へ

 

Posted on 26 Jun 2017 23:00 in インドスポーツ by Yoko Deshmukh

インド。君を「汚い」の一言で表現する愚か者は、けっこういるようだな。



※わたしの愛するインドより、ゴアの浜辺。
 

昨日、ツイッター(Twitter)を眺めていたら、たまたま「#インドクラスタの悲痛な叫び」というハッシュタグが設けられていて、福岡の友人をはじめ、インドに何らかの関わりのある人たちが、思い思いの投稿をしていた。
そして今日になって、わたしにも思うところがあり、次のような投稿をしてみた。
 



すると、同じようなことを言われた人が何人もいたようで、ふだん来客のほとんどない、極めて静かなわたしの「Mention」欄が、引用リツイートやリプライで賑わった。
親戚を含めて、インドを知らない人たち、知ってても短期の旅行や出張程度でしか訪れたことのないような人たちからの、偏見しかない、決めつけたような心無い発言に遭遇するたびに、孤独な気持ちで対処してきただけに、同じ気持ちを分け合った人がこれだけいるのかということが分かっただけでも、救われた気持ちだ。

日本のインドクラスタには、わたしのような在住者だけでなく、仕事などで年に何度も渡航してきている人や、インド文化に精通している専門家など、様々な立場の人たちがいる。
改めて、よさを噛み締めている。

インドに限らず、日本にも、世界中のどんな国にも、多様な面がある。
その、日本ではなかなか体感できない多様性に魅力を感じて、インドに長く住んでいるのだし、これからもずっと、拠点はインドであり続けるだろう。
少なくともわたしは、最初から相手の殻を閉じてしまうような受け答えだけはしないよう、十分に気をつけなければならない。

インドについてぶつけられる偏見について異議を唱える動画(英語)も、記念に貼り付けておくとする。
 


そんなインドでは、車いすバスケットボール女子が、来月インドネシアのバリで開催される国際トーナメントに進出という速報が入った。

Indian Women's Wheelchair Basketball Team To Compete In International Tournament - NDTV

インドは昨年のリオデジャネイロ・パラリンピックで4つのメダルを獲得、それから1年を経て、女子車いすバスケットボール・チームは、コーチであるブラッドリー・ネス(Bradley John Ness)さんの力添えもあり、資金難をなんとか乗り越えて国際杯への進出を果たした。
選手たちはインド全土から集まり、さまざまな言語を話しているが、スポーツによって見事に一体化しているという。

多様性こそ、インドの強みだ。
クリケットでパキスタンに負けた先週、まるで株価が大暴落でもしたのかというぐらいの嘆き方をしている人たちで、インターネット上はあふれかえっていたが、もうそろそろ、スポーツにも多様性を取り入れていってはいかが。






About the author

Yoko Deshmukh   (日本語 | English)         
インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。

ASKSiddhi is run by Yoko Deshmukh, a native Japanese freelance English - Japanese - English translator who lives in Pune since 30th September 2003.



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