ますます福岡と好相性に?プネーを「スタートアップ集積地に」ファドナヴィス州首相

 

Posted on 25 Jun 2017 23:00 in インドの政治 by Yoko Deshmukh

福岡とプネーは、国内における都市の規模とか、対外的な知名度(こちらは福岡の方がリードしているかもしれませんが)とか、少し似ているなと思わせるところが多いです。ちなみにプネーは人口600万人超ですが。



※メトロが完工するの、軽く10年はかかると考えた方がよいのかな。
ましてや新空港なんて「How many decades?」
写真は2014年に撮影したバンガロール・メトロ。
 

最近、航空券代が求めやすくなっていることと、フリーランス翻訳業に従事している立場を最大限に活用して、福岡に帰省する頻度と回数が高くなっているので、自然と無意識にではあるが、プネーとの繋がり作りの機会を模索している。
そんな中、プネー出身の22歳で、かわいらしい日本アニメ好きの女性が、縁あってシッダールタの会社での3カ月程度のインターンシップを経て、今年4月から福岡に個人留学に来ている。

この彼女、福岡への渡航前に、同じく福岡で勉学するインド人の友人に頼んで取り寄せた「一風堂」のカップヌードルや、アメリカのお姉さんから送ってもらったという即席めん「サッポロ一番」をおすそ分けしてくれた。
だからというわけではないが、かなりの才女と見受けられるので、将来が大変楽しみだ。
きっと、プネーと福岡とを結ぶキーパーソンになっていくのではないかと期待している。

さて、その福岡は、市長以下が一丸となって「日本のSilicon Valley化」を推し進めていることは周知のとおりである。

Japan's Fukuoka poised to be the country's Silicon Valley - CNN

いっぽうのわが街プネーも、まるでわたしの心を読んでくれているかのような展開になりつつある。

本日付のヒンドゥスタン・タイムス(Hindustan Times)電子版で、マハーラーシュトラ州デヴェンドラ・ファドナヴィス(Devendra Fadnavis)州首相が「プネーをインドのスタートアップ・キャピタル(集積地)にしたい」という意向を持っていることを伝えていた。

I want to make Pune the startup capital of India, says Fadnavis - Hindustan Times

記事によればファドナヴィス州首相は、なぜかシンガポールのチャンギ(Changi)国際空港と提携した新空港建設をはじめとして、スタートアップ事業を誘致するための光ファイバー敷設や市内輸送システムの充実をはじめとするインフラ、文化、IT資産を含めた資本の集中を検討しているという。

とはいえ「インフラ資金が足りないから税金上げるかも」という話以外は、具体的な数字や計画内容については、何ら決まっていないようだ。
ようやく、プネー・メトロの工事がぼちぼち始まったぐらいのスピード感なので、せいぜい「口だけ」にならないよう、あんたに関しては期待しないで見守るよ。

個人的にはこんな当てにならない行政の動向よりも、プネーと福岡との間で人との交流がもっと盛んになればよいなと思う。
そのために、わたしにもできることがきっとあるかな。






About the author

Yoko Deshmukh   (日本語 | English)         
インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。

ASKSiddhi is run by Yoko Deshmukh, a native Japanese freelance English - Japanese - English translator who lives in Pune since 30th September 2003.



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