自分のルーツをたどり、再確認してプネーへ帰還

 

Posted on 18 Jun 2017 23:00 in トラベルASKSiddhi by Yoko Deshmukh

東京は便利だしすてきな場所やモノであふれていますが、そういうのにうわっと囲まれると疲れるのは、わたしがここの住人ではないからでしょうか。



新宿のバスターミナルが改装され、システマチックになっていた。
ここから北海道に行くのが、今の夢。
 

昨晩プネーに戻ってきた。

全日空(ANA)NH 829便は成田空港を午後12時半に発ち、ムンバイーに到着したのはまだ明るい現地時刻の午後6時、9時間ほどのフライトは快適だった。
わたしは賛否両論あるANAエコノミークラス機内食のファンで、前回興味本位でリクエストしてしまった「ローカロリーミール」に懲りて、今回は普通食にしたが、軽食ボックスのフルーツとサンドイッチを含めて堪能した。
特に機上で摂るビタミンは、疲れた身体に大変よく染みる。
許されるなら機内にタッパーにでも入れたカットフルーツを持ち込みたいぐらいだ。

これまで、ムンバイーと福岡との往復は、料金を比較して割安だったシンガポールやバンコク、香港などを経由するシンガポール航空、タイ国際航空、キャセイパシフィック航空の便を多く利用してきたが、昨年2016年からはANAのムンバイー・成田直行便がもっとも安くなり(往復3万5,000ルピーほど)、もっぱらお世話になっているのである。
福岡を最終目的地とするわたしにとっては、こちらも成田を経由する便であることに変わりないので、最近は行きまたは帰りに東京に立ち寄るスケジュールを組むことが多くなった。

今回も、帰りの成田発便の4日ほど前に福岡から東京に入り、仕事をしながらも、のんびりと過ごすことにした。
友達と恵比寿の東京都写真美術館で開催されている写真展、「ダヤニータ・シン:インドの大きな家の美術館」を観に行ったり、靖国神社で極東国際軍事裁判のパール判事の記念碑を拝み、その後、改装されて首相官邸のような見た目になったインド大使館を右手に眺めつつ千鳥ヶ淵の遊歩道を辿り、新橋まで歩いたり、有楽町駅裏に新しくできた東急プラザ8・9Fの市中免税店「Lotte Duty Free」を冷やかしに行ったりした。
ちなみに「Lotte Duty Free」には、コルカタ出身のインド人店員さんがいた。

とはいえ、すっかりプネーおよび福岡(福津市)の田舎者になったわたしにとって、休暇先として訪れるにしては、どこを見ても高速で闊歩する人の波であふれる東京は、かなり疲れるところだ。
人通りの多い銀座を歩いていて一服したくなっても、気軽に入れそうなカフェはどこも満席。
たまたま見つけて入った千疋屋のカフェで、出てきたメニューにパフェ1,500円などというすごい値段が記載されておりのけぞり、仕方なく一番安いフルーツ・サンドイッチおよそ1,000円をシッダールタとシェアしておいしく食し、早々に店を辞した。

出国前日の16日には数年ぶりに、祖母に会いに行きがてら、新婚当時に生活し、「ASKSiddhi」が生まれた場である相模大野・町田界隈へエスケープしてみた。
特に相模大野については、高齢化が著しく進んでいる印象だった。
宿泊先としていた東京都心部では昼夜、若者や働き盛り、もしくは外国人観光客しか見かけなかったことと比較すると、電車で1時間もしない郊外部で見かけるのが老人ばかりというのは、ちょっと異様にも思えた。

また、元勤務先のスーパーマーケットが今年3月で閉店しており、代わって駅前のかつてパチンコ店だった建物に「三和(Sanwa)」というスーパーができていたことも、個人的には衝撃的な変化だった。
相模大野駅から徒歩5分のところにあった銭湯もなくなっていた。

ただ、当時家賃4万円で生活していたボロアパートは健在で、まだ現役で人が住んでいるようであるのを確認できたことはうれしかった。
思い出いっぱいの相模大野界隈からアパート、そして国道16号線から町田まで、ぐるっと歩いて締めくくり、80歳を超える祖母の元気そうな顔を見ることもできて充実した半日を過ごし、心地よい疲れとともに念願のロマンスカーに揺られつつ、都心に戻った。
散々歩いたその日、夕食を赤坂見附のファミリーレストラン「ジョイフル」でいただいた後、赤坂駅から乃木坂方面に進み、途中で右折して急峻な坂道を経て、赤坂御用地が面する大通りまで、ぐるっと赤坂界隈を歩いたが、足マッサージの効果かまったく疲れずにむしろ元気にガシガシ歩いていた。

さて昨晩、ムンバイーに到着してみると、入国審査の係官から「日本人をいっぱい乗せたANA便の乗客には、悪いことを考えている人間がほとんどいない。だから眠っていてもスタンプを押せるぐらい気楽さ」などという冗談が出た。
オイオイ。
わたしの苗字がインド名の「デシュムク(Deshmukh)」のためか、ムンバイーでは高確率で係官から話しかけられるので、最近はそうした会話も楽しみに長い列に並んでいたりする。
もちろん我々のスーツケースは、Yさんが教えてくれた「手ぶら便(九州からだと手間賃1つ3,000円ぐらい)」を利用したため、「Priority」タグつきでクロネコヤマトのビニール袋に包まれた状態のまま、無傷で出てきて今回も感動だった。

そして、いつも安定のプラビン号(ドライバーのプラビンさん)が、いつもの通り空港で出迎えてくれたので、たまたま同じ便で帰国したシッダールタの友人Rさんも一緒に、トランクをそれぞれのスーツケースで満載、数時間のプネーへの道中が、いつもより一層、楽しいものとなった。
ちなみにRさんが教えてくれた通り、スーツケースがたくさんある時は、220ルピー支払って到着ゲート目の前のプレミアム・パーキング(Premium Parking)に車を停めたほうが、荷物をゆっくり積み込めるのでよかった。
 


小田急町田駅付近。
 


国道16号線沿い上鶴間のマクドナルド。






About the author

Yoko Deshmukh   (日本語 | English)         
インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。

ASKSiddhi is run by Yoko Deshmukh, a native Japanese freelance English - Japanese - English translator who lives in Pune since 30th September 2003.



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