※あまりの暑さに昨日はここ、カルヤーニー・ナガルの「Cafe Columbia」で、
ビールとつまみで夕食としたが、ここはエアコンがないので、
吹き出る汗を拭きつつ、すぐにぬるくなるビールを流し込む、というスタイル。
自宅にこもってひたすら仕事の日々だが、ここ数日のプネーはやや真夏にしては早すぎる40度超えの猛暑と、若干の湿度も相まって、不快指数がぐんぐん上昇中だ。
もしかしたら近日中にマンゴーレイン(モンスーン季以外、ちょうどマンゴーの花が咲く今ぐらいの頃に、軽い降雨が数日あること)が降るかもしれない。
さらに仕事の山や谷(というか主に谷)がそれなりにあって、ひとりずんと落ち込んでしまうことも多い。
しかしそんなとき、このような子の話題を目にすると、黙って手を動かし前進するのみ、文句を言わず勉強し、努力するのみだと気持ちを奮い立たせられる。
This Young Boy Shines Shoes in the Evening, so He Can Go to School in the Morning
インドに厳然と存在する何百万人もの貧困者らが、そうした生活から脱出できる機会が唯一あるとすれば、それはきちんとした教育を受けることだ。
一方で、およそ11人に1人の子供が児童労働を余儀なくされている。
だからこの子の場合、生きてゆくために働きながら、勉学の機会に必死でしがみつき、何とかよりよい未来を手に入れようとしている。
そうした子供たちが継続的に勉学に取り組めるよう手助けする団体もたくさんあり、田島先生の「SWGP」もそのひとつだ。
フェースブックの「Humans of India」に、上の記事で紹介されていた子の声が投稿されている。
「勉強すれば、靴磨きよりもっといい仕事ができるはずだ。でも勉強しなければ、ずっと靴磨きのまま。だからすごく勉強には関心があるんだ」
この幼さで、もうすでに世の中の仕組みを深く理解し、悟りを開いているようで、驚嘆すると同時に、物悲しくもある。
コメント欄には、この男の子が既に多くの人に知られており、ある女性が実際に金銭の援助をしようとしたら、「Bheekh ni maang raha, didi. Shoes saaf karva lo fir dedena paise」(僕は乞食をしているんじゃないよ。靴を磨かせてもらえたら、その対価を支払ってくれればいいんだ)と言われたとのエピソードもあったと紹介していた(実際には女性はスニーカーを履いており、靴を磨いてもらう必要はなかったのだが)。
翻訳会社のトライアルに落ちているとか、翻訳通信講座で取り組んでいる例文や練習問題、添削課題の翻訳ドリルで誤訳をしばしばやらかしてしまうとか、そんなことで落ち込んでいる場合ではない。
やることきっちりやれ、ってなことを何かあるたびに(このように間接的に)叱り飛ばしてくれる人たちがあふれている国、それがインドだ。