汚染された河川をきれいにする低コストのロボット、ムンバイーの学生が開発

 

Posted on 26 Mar 2017 23:00 in インド科学技術 by Yoko Deshmukh

まず一番大事なのは、川に物を捨てないという市民ひとりひとりの心掛けであることはいうまでもないことです。



例の橋から眺めたムラ・ムター川
 

わが街プネーを東西に走るムラ・ムター川(मुळा मुठा नदी)。
わたしの住むカルヤーニー・ナガル(कल्याणी नगर)は、早朝のまだ暗いうち、窓を開け放つと、200メートルほど離れたところを流れる川からのものとおぼしき異臭が漂ってくる。
生活排水がきちんと処理されず、垂れ流されているためだ。

また、たまたま先日、まさにムラ・ムター川のほとりにある高級ホテル、「The Westin Pune」に行く用事があり、2階にあるレストラン「Seasonal Taste」で魚料理(大好きなフィッシュアンドチップス)を注文したが、なんとなくドブ臭いのが気になった。
ここのホテルのトイレも、ファイブスターらしからぬドブ臭が漂っている。

こうしたインドの都市部が抱える現状をどうにかしようと、ムンバイーの学生たちが河川の汚染を浄化するロボットを、低コストで開発したという話題を、「The Better India」が伝えていた。

This Low-Cost Robot Designed by Mumbai Students Could Clean up the Pollution in India’s Rivers

水質汚染が深刻な問題となっているインドの河川を救おうと、ロボット開発に取り組んだのは、ムンバイーの工科大学、「Vivekanand Education Society Institute of Technology(VESIT)」の学生たちだ。
ロボットは、河川などの水域の表面に浮遊するポリ袋や食品容器、花などの廃棄物を、ポリ塩化ビニル(PVC)製のパイプと使用済みのゴムで構成され、ラフトのように浮遊しながら清掃して収集できるよう設計され、「SEARCh」と名付けられた。

非常に簡単な造りながら、コンピュータに接続されたカメラを装備しており、遠隔操作やナビゲーションができるようになっている。

設計に携わったのは、キラン・パルテ(Kiran Parte)さん、アジート・クリシュナムールティ(Ajit Krishnamoorthy)さん、ピユーシュ・デヴィカル(Piyush Devikar)さん、ケダル・パドネカル(Kedar Pednekar)さん、ニシット・アフジャ(Nishit Ahuja)さん。
昨年12月に構想し、3ヶ月かけて試作品を作った。
「SEARCh」1台あたりの価格は12,000~15,000ルピーを想定しており、現在市販されている類似モデルよりも10倍は安いとしている。

言わずと知れたインド最大の河川である、母なるガンジスは、残念ながら最も汚染のひどい川でもある。
このため、インド政府では「ガンジス河浄化ミッション(The National Mission for Clean Ganga:NMCG)」を展開、現在20件の浄化プロジェクト、総額190億ルピーが承認されている。

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ところで、ムンバイーと成田を結ぶ全日空(ANA)便の機内免税品販売では、魅力的な商品を売っていることが時々あり、そんな時、うっかりしていると欲しい商品が売り切れていることもあるので、今回はこの商品(使う人の唇のPhによって色が変化するリップスティック)に目を付けて、事前に予約した。

ANA機内免税品販売デジタルブック(PDF)

実は前回、欲しかった商品が売り切れていた、という悲しいことがあったためだ。

また、今回予約した商品と同じブランドから出ている、このリップ&チークも、とても気になるし、価格も手頃なので、日本に帰国したらたぶん買うだろう。

ゲラン ラ プティット ローブ ノワール リップチーク(アットコスメ)






About the author

Yoko Deshmukh   (日本語 | English)         
インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。

ASKSiddhi is run by Yoko Deshmukh, a native Japanese freelance English - Japanese - English translator who lives in Pune since 30th September 2003.



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