「The Hindu」が、チェンナイで愛され続けている中国系住民経営の美容院を紹介していた。

A community of Chinese women successfully run some of Chennai’s oldest beauty parlours

メアリー・リー（Mary Lee）氏は、チェンナイで多くの常連さんを持つ人気美容師だ。
ベサント・ナガル（Besant Nagar）にあるメアリーさんの店、「Rose Beauty Parlour」。
店内にある中国の暦（太陰太陽暦）にもとづくカレンダー、「福」のポスター、そして数体の仏像が、中国とのつながりを静かに語る。

メアリーさんの家族は（推定）文化大革命のころに、大勢の中国人たちとともにインドに亡命してきた。
こうした難民たちはその後、男性たちの多くは食堂を、女性たちは美容院を開業、メアリーさんは1959年にコルカタ（のチャイナタウン）で生まれた。

インド工科大学マドラス校（IIT Madras）人文社会科学部の准教授で、南インドと中国人の歴史的つながりに関するドキュメンタリー映画を2本制作したジョー・トーマス・カラカトゥ（Joe Thomas Karackattu）氏は、多くは母国で皮革を扱う職業に従事していたが、（インドにおける）宗教的配慮からこうした職業に就くに至ったと説明する。

記事では、同じくチェンナイで40年間を超えて美容院を経営してきた4人の中国系女性の話として、「古代の美の秘訣は中国由来のものが多い」と説明する。

なおメアリーさんは現在の店を開業する前、バンガロールの中国系美容院で3年半、フェイシャル、ヘッドマッサージ、マニキュア、ペディキュア、スレッディング（タコ糸を用いた脱毛術）、ワックス脱毛など技術を学んだ後、チェンナイでのビジネスチャンスをうかがう中国客家地方出身の男性と結婚した。

別の美容師、アーリーン・カオ・チャウラシア（Arlene Kao Chaurasia）氏は、両親が1968年にパンテオン・ロード（現カレッジ・ロード）にチェンナイ初の中国系美容院を開業、それを継いだ。
「（親から技術や好みを引き継ぎ）今や最初の顧客の子や孫の代まで店に来てくれる」と語る。
現在は娘に店を譲る日を楽しみにしている。

コルカタに定住した客家系両親のもとに生まれたスーザン・ラマ（Susan Lama）氏は、ムンバイー、デリー、マイソール、バンガロールの美容室で働いた経験を持つ。
1997年に比較的静かな都市だったチェンナイに移住、姉と夫の弟も加わり、美容院「Hong Kong Beauty Parlour」と、夫の中華料理店を開業した。

チェンナイに根を下ろして商売を続ける中国系の女性たちは、「自分たちの中国的な性格は徐々に薄れつつあるが、毎年欠かさず旧正月を祝い、北京ダックなどを食べ、赤い封筒で現金を贈り合う。
一方、店では毎朝プージャ（ヒンドゥー式の祈り）を行う。

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