教師になりたいという夢をスラムの子供たちに託す、貧しいメイド業の18歳

 

Posted on 06 Apr 2016 23:00 in インドあれこれ by Yoko Deshmukh

何かを成すのに、年齢は関係ないことを、しみじみと気づかせてくれる話題です。



*The photo from The Better India

6日付の「The Times of India」が、わずか18歳にして、恵まれない家庭環境をものともせず、心優しくも勇敢に、未来のために貢献している女性について紹介していた。

Ranchi girl changing lives of slum kids

ジャールカンド(Jharkhand)州ラーンチー(Ranchi)に住むスチタ・バライク(Suchita Baraik)さんは、2カ所の家庭を掛け持ちする家事手伝いとして働き、寝たきりの父と、事故でそれまでの仕事を諦めざるを得なくなり、収入のなくなった母を支えながら、毎日夕方には60人の子供たちに勉学を教えている。 

「家庭の事情でお金がなく、8年生までで学業を諦めざるを得なかった。でも、心から先生になりたかったんです」
そう話すスチタさんは、同じような境遇の子供たちに、せめてお金の心配なく勉学を続けさせる一助になればと、日雇い労働者世帯が大部分を占めるスラム街で、6歳から14歳までの子供たちを対象に、ボランティア教師を始めることを決意した。

スチタさんに賛同した人々から、古本やノート類、文房具などの寄付が集まった。 

「屋根もない教室なので、雨が降ったりすると授業を続けるのも一苦労です。かと言って私の家には10人以上は入りません。そこで、かつて通っていた学校の先生に、夕方に空いた教室を2部屋、借りられるか頼んでいるところです。ランチー政府の議会にも、支援をお願いしています」スチタさん。

スチタさんの1日のスケジュールは、毎朝2世帯の家庭で調理師として働き、その後、大学入学を目指して自分の予備校に出席、帰宅して両親のために食事を作り、夕方5時から子供たちに勉強を教えるというものだ。






About the author

Yoko Deshmukh   (日本語 | English)         
インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。

ASKSiddhi is run by Yoko Deshmukh, a native Japanese freelance English - Japanese - English translator who lives in Pune since 30th September 2003.



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