女性による女性のためのハイテクパークが、まもなくカルナータカ州に登場
Posted on 05 Apr 2016 23:00 in インドビジネス by Yoko Deshmukh
ありそうでなかった「オール女性」ハイテクパークです。気候も良いカルナータカ州、ここから全世界に大変革をもたらす旋風を巻き起こして欲しいです。
*Photo is just for an image, from a copyright-free space.
カルナータカ州の州都で、インドの「ITキャピタル」として世界に名高いバンガロールから南に40キロに位置する、ハロハッリ(Harohalli)という村に、いま世界でも異例となる「女性による、女性のためのハイテクパーク」が、着々と建設されている。
The Times of Indiaが報じた。
300-acre tech park for women to come up at Harohalli
このハイテクパークは同州政府が2014~2019年期の産業振興策として、女性起業家の支援と奨励を目的とした優遇措置の一環として建設しているもの。
「今日、女性起業家のための大規模産業プラットフォームは、どこにも存在しない。だからこそ当州では、女性専用のハイテクパーク建設が現状を打開する最善の道だと考えた」同州産業・工業庁(Commerce and Industries Department)。
300エーカーの公有地では、女性建築家により設計された建物や施設を、女性トップの建築業者が建設する。
さらに、公募から数週間あまりで、IT系ベンチャー企業から、食品加工、繊維、テレコム、エレクトロニクスまで、いずれも女性が率いる56社から、同パークへの入居申し込みが寄せられ、投資額として13億5,000万ルピー、雇用機会として2,800名分の創出が見込まれている。
またイケア、ウォルマート、トヨタといった、世界的な大企業も、同パークに関心を寄せており、州政府ではこちらでの成功を見て、マイソールやフーブリーなど、州内各地に女性優遇の産業パークを建設していきたいとしている。
「オール女性」ハイテクパークは、女性活躍の場の創出に取り組む州政府による政策の第一歩となる。
全国きっての女性リーダー育成と活用を目指す同州によれば、カルナータカ州工業地区開発委員会(Karnataka Industrial Area Development Board)やカルナータカ州小規模産業開発公社(Karnataka State Small Industries Development Corporation)が今後建設する産業特区のうち、少なくとも5%は、女性活用への優遇措置を講じている。
現在、織物、宝石、宝飾品などの分野から、942名の女性が利用している。
ハロハッリ・ハイテクパークは、2016年11月の開業を目指している。
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Yoko Deshmukh
(日本語 | English)
インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。
ASKSiddhi is run by Yoko Deshmukh, a native Japanese freelance English - Japanese - English translator who lives in Pune since 30th September 2003.
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