インド熱帯気象研究所(Indian Institute of Tropical Meteorology、IITM)の研究者らが、プネー、デリー、ムンバイーの3都市における1日の新型コロナウイルス新規感染者数の増加と、これら都市でのモンスーン期間中の高湿度を関連付ける調査を実施、結果が国際的な学会誌、「Earth Systems and Environment」に掲載された。
「Times of India」電子版が伝えていた。
High monsoon humidity linked to Covid rise in Pune, Mumbai, Delhi: IITM study
新型コロナウイルスの粒子は、高湿度な環境で水蒸気などの媒体に付着し、より長い時間にわたり空気中に浮遊した状態になる一方、乾燥した空気では、唾液で汚染された飛沫が蒸発しやすくなるとしている。
調査では、2020年4月から9月までの夏季とモンスーン期の気象要素がそれぞれ異なる気候と地理を持つプネー、デリー、ムンバイー、アーメダーバードでの新型コロナウイルス感染者数の推移に与える影響を追跡した。
研究者らは、丘に囲まれたプネー、乾燥したデリー、沿岸部のムンバイーでは、湿度がコロナ新規感染者数と強く相関しているが、乾ききった気候のアーメダーバードではそのような相関は見られなかったと記載している。
プネーでの正相関は0.70、デリーでは0.50、ムンバイーでは0.46だった。
また、いずれの都市でも、新規感染者数と気温との間に関連性は見られなかった。
また、昨年はデリーとプネーでは降雨量が多く、モンスーン期に湿度が急上昇したが、アーメダーバードでは昨年は平年と比較して少ない降雨量を記録していた。
このため、ウイルスはプネーとデリーで急速に拡大した一方、年間を通じて湿度が高いムンバイーでは、湿度と新型コロナウイルス新規感染者数との正相関は、プネーやデリーほどではなかったと、IITMの研究者らは述べている。
こうした結果と、ウイルスは咳やくしゃみなどの呼吸器飛沫とともに拡散することから、プネーやデリーなどの乾燥した地域における新規感染者数と、相対/絶対湿度との関連性が大きくなる傾向にあるとしている。
同研究所では報告結果の中で、新型コロナウイルスは湿度を除くあらゆる気象パラメータに影響を受けにくいが、湿度と感染との関連は、気候帯によって異なるとしている。
さらに年間を通じて少雨の乾燥した地域における夏の低湿度は、新型コロナウイルス新規感染者数の推移にほとんど影響を及ぼさない一方、常に湿度が高いムンバイーでは、モンスーンの湿度に伴って感染者数も急増しているとまとめている。
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なお、現状に何ら役立つ情報をご提供できていない「ASKSiddhi(アスクスィッディ)」なので、せめて「在ムンバイ日本国総領事館」より日々発信されている州内の状況や州政府による措置に関する最新情報を、今後はこちらにも転載させていただきたい。
=== 以下、同掲題メールの転載 ===
※8月11日付けのメール、件名「日本における新たな水際対策措置(インドからの入国者に対する指定施設での待機期間変更)」
●8月14日(土)午前0時以降にインドから日本に入国する全ての方は,検疫所が確保する宿泊施設での待機期間がこれまでの10日間から6日間に変更となります。
1 8月11日,日本政府は,新たな水際対策措置として,8月14日(土)午前0時以降にインドから日本に到着する全ての方に対し,検疫所長の指定する場所(検疫所が確保する宿泊施設に限る)での待機期間をこれまでの10日間から6日間にすると発表しました。8月13日(金)にインドを出発し,14日(土)に日本に到着する場合は,本件措置の対象となります。
また,入国日の翌日から起算して3日目,6日目に改めて検査を行い,いずれの検査においても陰性と判定された方については,検疫所が確保する宿泊施設を退所し,入国後14日間の残りの期間(8日間)をご自宅等で待機していただくことになります。
(例:土曜日に日本に到着された方は,日曜日が1日目,火曜日が3日目,金曜日が6日目となり,3日目,6日目に検査が行われます。これらの検査で陰性の場合は,6日目の金曜日に指定施設での待機が解除され,残りの8日間をご自宅等で待機していただくことになります。)
ご参考:全ての入国者に共通の措置(厚生労働省ホームページ:水際対策に係る新たな措置について)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00209.html
2 今回の待機期間変更に伴い,空港からの移動手段,指定施設での待機後の待機場所,空港での海外在留邦人向けワクチン接種の予約を変更する必要がある方は,御注意ください。
なお,海外在留邦人向けワクチン接種の予約をしている方で,予約を変更またはキャンセルされる方は,予約日の前日まで以下の特設予約サイト上で変更またはキャンセルすることができます。体調不良等で接種当日にキャンセルされる場合は,コールセンターへ御連絡ください。
【特設予約サイトURL】
https://mar.s-kantan.jp/mofa-v-u/
【海外在留邦人向けワクチン接種事業に関するお問い合わせ先(コールセンター)】
電話 ○日本国内からかける場合:03-6633-3237(有料)
○海外からかける場合:(+81)50-5806-2587(有料)
もしくはSkype上でmofa-vaccine-QA@asiahs.com(無料)
(日本語:月曜~日曜8時~20時(日本時間),英語:月曜~金曜9時~18時(日本時間))
メールアドレス:mofa-vaccine-QA@asiahs.com
【問い合わせ先】
在ムンバイ日本国総領事館・領事班
電話(91-22)2351-7101
メール ryoji@by.mofa.go.jp
=== 転載終わり ==
本日の練習