ムンバイーだけで7,000人弱、ブレイクスルー感染と今後の防疫

 

Posted on 02 Sep 2021 21:00 in インドあれこれ by Yoko Deshmukh

インドは恐る恐る、未来に向けての準備を始めています。写真は記事と直接関係ありませんが、福岡県郊外部のスーパーで出会ったインド産エビくんたちです。はるばるようこそ。



「India Times」電子版が、ワクチン接種満了後も新型コロナウイルスに感染した人がムンバイーだけで6,500人を超えるというムンバイー自治体(Brihanmumbai Municipal Corporation、BMC)の調査報告について、いわゆる「ブレイクスルー感染」の仕組みと今後の防疫の展望について分かりやすくまとめていたので、自習のために記録しておく。

Over 6,000 Fully-Vaccinated People In Mumbai Got COVID-19: Here’s Why

「Free Press Journal」の初回報道を基に、BMCは「どんなワクチンでも感染から100%保護することはできない」という有識者らの理解を強調し、またデータによれば新型コロナウイルスワクチン接種を2回済ませた人のうち、ウイルスに感染してしまった人は1.5%程度存在するが、うちほとんどは軽症だったとしている。
ただし、ワクチン接種後の感染による死亡者数についてはデータが少なく、今後さらに接種が進むにつれて、より正確なデータが明らかになるだろうと説明している。

BMC保険部門の上級医師によれば、データ収集対象は病院が把握する新型コロナウイルス感染症による入院者と、BMCが把握する自宅療養者としている。

ある関係者は声明の中で、こうした数字はワクチンが人口の大多数に対し、感染の重症化を防ぎ、命を守るために有効であることを示していると指摘、米国疾病対策センター(Centres for Disease Control、CDC)の記事を引用し、ブレイクスルー感染は新型コロナウイルス以外のワクチンでも見られる現象であり、ワクチンに効果がないことを意味するものではないと強調している。

さらにWHOが承認するワクチンは、通常は承認を得るまでに何年もかかる過程を、緊急使用のために短期間で開発された初期世代のものであり、ブレイクスルー感染の予防までを考慮に入れた治験をする時間がなかったことを、ひとりひとりが理解しておくことも大切であると訴える。

これを踏まえてBMC新型コロナウイルス対策本部(BMC Covid Taskforce)では、ワクチンの有効性についてより深い洞察を得るためには、さらに多くのデータと強力なファーマコビジランス(医薬品安全性監視)が必要であり、今後はブレイクスルー感染の割合を減らす、より優れた、より効果的なワクチンが最終的に開発されること、現在も変異し続けるウイルスに対抗してワクチンの微調整が続いていること、一方で、今後は追加のワクチン投与や、定期的なワクチン接種の働きかけが世界中で継続して行われていくだろうと予見している。

本日最も読まれている記事
購入後半年で故障したフォッシルのスマートウォッチを巡る、意外な顛末 Posted on 16 Sep 2019
備忘録:ASKSiddhi、ワクチン(コミナティ)接種1回目を体験の夜 Posted on 28 Aug 2021
日本人と顔立ちがよく似た「セブン・シスターズ」北東部の女性、人種差別に立ち上がる Posted on 18 Mar 2017
IKEA(アイキヤー)市中1号店がムンバイーの金融街に進出か Posted on 26 Aug 2021
インド人の平均寿命と、女性の伸び率鈍化 Posted on 01 Oct 2019


-----
なお、現状に何ら役立つ情報をご提供できていない「ASKSiddhi(アスクスィッディ)」なので、せめて「在ムンバイ日本国総領事館」より日々発信されている州内の状況や州政府による措置に関する最新情報を、今後はこちらにも転載させていただきたい。

=== 以下、同掲題メールの転載 ===
※8月11日付けのメール、件名「日本における新たな水際対策措置(インドからの入国者に対する指定施設での待機期間変更)」


●8月14日(土)午前0時以降にインドから日本に入国する全ての方は,検疫所が確保する宿泊施設での待機期間がこれまでの10日間から6日間に変更となります。

1 8月11日,日本政府は,新たな水際対策措置として,8月14日(土)午前0時以降にインドから日本に到着する全ての方に対し,検疫所長の指定する場所(検疫所が確保する宿泊施設に限る)での待機期間をこれまでの10日間から6日間にすると発表しました。8月13日(金)にインドを出発し,14日(土)に日本に到着する場合は,本件措置の対象となります。
また,入国日の翌日から起算して3日目,6日目に改めて検査を行い,いずれの検査においても陰性と判定された方については,検疫所が確保する宿泊施設を退所し,入国後14日間の残りの期間(8日間)をご自宅等で待機していただくことになります。
(例:土曜日に日本に到着された方は,日曜日が1日目,火曜日が3日目,金曜日が6日目となり,3日目,6日目に検査が行われます。これらの検査で陰性の場合は,6日目の金曜日に指定施設での待機が解除され,残りの8日間をご自宅等で待機していただくことになります。)

ご参考:全ての入国者に共通の措置(厚生労働省ホームページ:水際対策に係る新たな措置について)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00209.html

2 今回の待機期間変更に伴い,空港からの移動手段,指定施設での待機後の待機場所,空港での海外在留邦人向けワクチン接種の予約を変更する必要がある方は,御注意ください。
なお,海外在留邦人向けワクチン接種の予約をしている方で,予約を変更またはキャンセルされる方は,予約日の前日まで以下の特設予約サイト上で変更またはキャンセルすることができます。体調不良等で接種当日にキャンセルされる場合は,コールセンターへ御連絡ください。

【特設予約サイトURL】
https://mar.s-kantan.jp/mofa-v-u/
【海外在留邦人向けワクチン接種事業に関するお問い合わせ先(コールセンター)】
電話 ○日本国内からかける場合:03-6633-3237(有料)
   ○海外からかける場合:(+81)50-5806-2587(有料)
もしくはSkype上でmofa-vaccine-QA@asiahs.com(無料)
 (日本語:月曜~日曜8時~20時(日本時間),英語:月曜~金曜9時~18時(日本時間))
メールアドレス:mofa-vaccine-QA@asiahs.com

【問い合わせ先】
在ムンバイ日本国総領事館・領事班
電話(91-22)2351-7101
メール ryoji@by.mofa.go.jp
=== 転載終わり ==

 

本日の練習






About the author

Yoko Deshmukh   (日本語 | English)         
インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。

ASKSiddhi is run by Yoko Deshmukh, a native Japanese freelance English - Japanese - English translator who lives in Pune since 30th September 2003.



Share it with


User Comments