不景気のインド、今年のディワーリーの買い物も控え目か

 

Posted on 09 Nov 2019 21:00 in インドビジネス by Yoko Deshmukh

幸い、もともと細々と生活しているわが家では、不景気という実感はあまりないまま過ごしていますが、一般インド家庭の家計はだいぶ厳しくなっているようです。



今年はディワーリー前の書き入れ時に、国内で事業経営する店舗経営者の9割が、昨年よりも客数が少なかったと実感していたことがわかった。

India’s biggest shopping season wasn’t all that big: Report

ディワーリーはインド最大の年中行事で、今年は10月27日のマハーラクシュミー・プージャー(Mahalaxmi Puja)をピークに、土日を挟んで1週間あまりの休暇となるところが多かった。
そして、特に家族や友人同士、互いにプレゼントを贈り合う習慣があることから、商売人にとっては最大の収入が見込める時期でもある。

今回、このインドで特別な時期の買い物動向について、商店主を対象に聞き取り調査を実施したのはバンクオブアメリカメリルリンチ(Bank of America Merrill Lynch、BofAML)。

これによると、インド最大の商業都市ムンバイーで120店舗を対象に調査を行った。
うち9割を超える商店主が、昨年と比較して客数が少なかったと回答した。

担当した調査員によると、ムンバイーはインドの縮図ではなく、また調査対象者も多くないが、と断ったうえで、「結果はインド経済が現在直面している厳しい状況を、ある程度は表面化するものとなっている」とまとめている。

現在、インドの景気は急降下しており、消費は伸び悩んでいる。

4月から6月にかけての経済成長率は再び下方修正されて5%にとどまり、これは過去6年間で最低水準となっている。

BofAML報告書によれば、小売業者のおよそ7割が、昨年と比較して低いRevenueであると回答、うち多くはオンライン業者やブランド店に客を奪われていると感じている。

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About the author

Yoko Deshmukh   (日本語 | English)         
インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。

ASKSiddhi is run by Yoko Deshmukh, a native Japanese freelance English - Japanese - English translator who lives in Pune since 30th September 2003.



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