聞いたことある?トマトそのもののバジ(サブジ)

 

Posted on 12 Apr 2019 21:00 in ASKSiddhiのひとりごと by Yoko Deshmukh

こういうものを紹介すると「インドでは何にでもスパイスを入れてマサラ味にする」なんて感じる人もいるのでしょうが、そんな単純なものではないんです。



今週、大切な親族の一周忌の儀式に参列するために、空港がなく片道クルマか列車で10時間以上かかる陸の孤島のような町、アコラ(Akola)を訪れた際に、義母がランチに作ってくれたおかず(マラーティー語ではバジ [Bhaji]、ヒンディー語ではサブジ [Sabji])が衝撃的だった。

それはトマトがメイン、というかトマトそのもののバジだったのだ。
トマトを炒め煮しただけなのに、何とも言えない旨味が溢れ出す逸品で、しかも日本でも簡単に作れてしまう。
ただし写真の義母バージョンは、トマトの色に完全に同化しており分からないが、ちゃっかり大量のチリパウダーを投入した激辛だった。

プネーの大学で日本語を学ぶ義姪のRちゃんでも作れる簡単料理ということなので、こちらでそのレシピを紹介したい。
ちなみにトマトのバジは、キチュリ(Kichadi※過去の古いレシピで、炊くときには必須のヒンガの記載をし忘れています、汗)などのシンプルなライス料理によく合う。
食欲があまりない時にいいかもしれない。

トマトのバジ(टोमॅटोची भाजी)

<材料>
トマト:好きな数(日本の大型で水分の多いトマトであれば2人分は3個ぐらいか);2センチ角ぐらいに切る
玉ねぎ:日本の大型のものなら標準的な大きさのもの半分;適度な大きさに切る
ニンニク(お好みで):日本の大型のニンニクなら2~3片くらいをみじん切りにするか、すりおろしたもの小さじ2程度
チリパウダー:適量
コリアンダーパウダー(धनिया):適量
塩:適量
料理用油、マスタードシード(सरसो के बीज):適量

<作り方>
1. 中華鍋などに適量の油を熱し、マスタードシードを投入し弾けたらニンニクを入れる。
2. 玉ねぎとチリパウダーを入れてしばらく炒める。
3. トマトとコリアンダーパウダーを投入し、よく炒める。嵩が3分の2ぐらいになったら塩を加える。
4. 必要に応じて少量の水を加えてフタをし、およそ2~3分ほど炒め煮する。

※チリパウダーを大量投入して激辛にすると、アチャールっぽい感覚で食べることができますが、トマトの風味があまり感じられなくなってしまう恐れもあり。

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About the author

Yoko Deshmukh   (日本語 | English)         
インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。

ASKSiddhi is run by Yoko Deshmukh, a native Japanese freelance English - Japanese - English translator who lives in Pune since 30th September 2003.



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