溺れる犬を救うために神聖なターバンを躊躇なく外したサルダール・ジー

 

Posted on 15 Mar 2019 21:00 in インドあれこれ by Yoko Deshmukh

プネーの顔なじみワンちゃんです。恐怖の表情を浮かべているようにしか見えなくて残念ですけど、実は尻尾を振ってくれているんです。



こんな話題は心温まり、とても好きだ。
わたしもできれば、プネーのストリート犬さんたちと、心の交流をしたい。

勇気のあるスィーク教徒男性(サルダール・ジー)と犬との、しっかりした信頼の絆が、命を救った。

A Sikh Man Takes Off His Turban And Uses It To Rescue Drowning Dog

スィーク教徒にとってターバンの着用は戒律上の義務であり、人前では決して外してはならないということになっている。
ところがこのパンジャーブ州の20歳の男性、サルワン・スィン(Sarwan Singh)さんは、灌漑用水路に落ちて溺れている犬を目撃したとき、自分の力だけで助けようとするだけでも心ある、勇気のある行動だと思うが、ためらいなくターバンを外して投げてみせた。

「バイクでの移動中、たまたま犬が用水路で溺れているところを通りかかったんです。しかしそこにいた人たちは指さすばかりで助けようとしない。ショックを受けましたがすぐに考え直し、泳げない自分がなすべきことをしたまでです」スィンさん。

野次馬からは「信仰の冒涜だ」などと心ない言葉を投げかけられたが、「その瞬間に重要だったのは、命を救うことに他ならなかった」とスィンさん。

リンク先には救出場面を映す動画もアップされていた。



 

なお、色鮮やかなターバンこそスィーク教徒の象徴だと思われがちだが、なんと「ターバン離れ」が進んでいるようだということを、写真家の三井昌志さんが旅先のスィークの若者の話として、かなり詳しく「たびそら」に記録されていて興味深かった。

インド一周旅行記(57) 「シク教徒とターバンの関係」 - たびそら

本日最も読まれている記事
ポルトガル鉄道のインターネット事前切符予約 26 Oct 2016
大枚はたいて購入したサリーを着倒すための独断による厳選コーディネート 09 Mar 2019
「Suta」の激かわチョーリーとサリーが到着、クイックレビュー 08 Mar 2019
来年4月開催の「ナマステ福岡(Namaste Fukuoka)2019」ではボランティアを絶賛募集中! 17 Dec 2018

豪華俳優陣が顔を揃える「Sacred Games」シーズン1をNetflixで鑑賞 10 Mar 2019

 





    



About the author

Yoko Deshmukh   (日本語 | English)         
インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。

ASKSiddhi is run by Yoko Deshmukh, a native Japanese freelance English - Japanese - English translator who lives in Pune since 30th September 2003.



Share it with


User Comments

Leave a Comment..

Name * Email Id * Comment *