マレーシアの首都、クアラルンプールにやってきた。
ペナンからの高速バスの旅で、ろくに食べないままの空腹を抱えてやってきたアロー通り(Jalan Alor)屋台街は、「Truly Asia(マレーシア政府観光局のスローガン)」を地で行く、ものすごい熱気に満ちている。
朝(昼間)は何もない通りに、日が暮れるや道幅いっぱいに露店が広がり、世界中から押し寄せるフーディー(Foodie)たちを虜にする。
客引きの方も必死そのもので、この旅で初めて、幾ばくかのやる気を見せる激アツなマレーシア人たちを見た気がする。
ただし屋台と言っても、ものすごく安いわけでない。
特にビール(大瓶のタイガービール2本、1本20リンギット)などを頼んでしまうと、サテー、焼き魚、鶏の「カンフー炒め」、半人前ライスと合わせて、会計が130リンギット(およそ3,500円)にも跳ね上がってしまった。
禁酒を教義とするイスラーム教徒が人口の主流とされるマレーシアでは、国土の大部分で酒税が高いため、特にレストランなどで飲酒すると勘定が高額になりがち、とは、マレーシア在住歴のある友人談。
そういうところは、勝手に禁酒を主義としているヒンドゥー極右主義の人が多いせいなのか、やはり酒税の高いマハーラーシュトラ州住民として心得ておる。
ただし、マレーシアの中でもランカウイ島は免税のため、同じく酒税のかからないゴアのように酒が安いと同友人が言っていた。
次回のマレーシア旅行では、ランカウイ島を目指そうと思う。
なお、アロー通りは、厳密ではないが、通りの片側は食事、片側はデザート、というふうなアバウトな棲み分けがなされていて、食事中にも別腹を何にするのか、絶えず目で物色できるという至福のひとときが過ごせる。
わたしは念願のロールアイス、ミントベースに砕いたオレオのトッピングをしてもらったものをいただいた。
なお、アロー通りの屋台で食べたものが原因である否かは不明であるが、翌朝ひどくお腹を壊してしまった。
しかし、インドから持ってきていた薬が効果てきめん、服用するとケロッと治ってしまったことは付け加えておく。
念願のチキンサテー。
腹を壊した原因が何だったのかは不明だが、
うまかったならそれでいいと思ってしまうわたしは、人間失格か。
ロールアイス。
作るのにけっこう時間がかかるから、「(フレーバーの)ミックス!」などと軽々しく言えない。
「ピーナッツ餅」だって。食べてみたい。
あいにくブレてしまったが、日本人大好きなサツマイモの屋台。
「Japanese Sweet Potatoes」とあるが、日本のイモなの?
点心の屋台も。
インドの最強腹薬。
後日、独立記念日の休日であった17日にクアラルンプールからマラッカへ日帰り往復した日、案の定帰りに渋滞に引っかかり、クアラルンプール到着が9時過ぎになってしまったため、再びアロー通りの屋台街を利用したが、文字通り深夜食堂街で賑わっていた。