昨日、クアラルンプールのマレーシア国立博物館(National Museum of Malaysia)を訪問したときに初めて知ったのだが、9月16日は現在のマレーシア連邦が結成した55回目の記念日(Malaysia Day:Hari Malaysia)で、本日17日までは国民の休日となっている。
本当はクアラルンプールから日帰りできる高原地帯にバスで行く予定にしていたが、そういうことならばと急遽、マレーシアの原点とも言うべきマラッカに行き先を変更した。
クアラルンプールのバスターミナル、「TBS(Terminal Bersepadu Selatan)」は街の中心から少し離れたところにある。
ホテルのフロント係に尋ねてみたら、電車だと宿泊先最寄りのインビ(Imbi)駅からモノレールに乗車した上で、2回ほど乗り換える必要があるそうなので(マップ)、ここは素直にグラブ(Grab)を利用。
宿泊先であるブキッ・ビンタンの外れからおよそ25分ほど、料金は18リンギットだった。
なお、今回の宿泊先の目と鼻の先にある、ホテルも入居する巨大な複合商業施設、ベルジャヤ・タイムズ・スクエア(Berjaya Times Square)からもバスが出ているらしい。
TBSの規模の大きさと、整然とした美しさには息を呑む。
いやほんと、ペナンのスンガイ・バスターミナルとは大違いだ。
ましてや、プネーのシヴァージ・ナガルのターミナルなんて、村の停車場だろうか。
バスの予約カウンター。
よほどの繁忙期でない限り、行き先によっては直前にもチケットの入手に問題なさそう。
メインエントランスを入ってすぐに大型の電光掲示板があり、行き先と発車時刻が時系列で表示されているので、初心者でも分かりやすい。
その左脇にはチケット購入カウンターの窓口がずらり20ほど並んでいるから、適当なカウンターの職員に、行き先と希望発射時刻を告げればよい。
すると、その時間帯に運行しているバスが運行会社別にタッチパネルに表示されるので、これというものを選ぼう。
こんなキオスクもあるから、乗車前にお菓子などを調達しておける。
我々は午前10時発のバスに乗車することに決め、休日なので帰りのバスも念のため手配したが、朝9時半の時点で夕方5時以降のどの便も、残席が非常に僅かになっており、危うかった。
マラッカまでのチケット代は片道11リンギット、それに乗車保険として40セントが加算された金額、計11.4リンギット(300円ぐらい)を支払った。
バスのチケット。
バスは、先日ペナン島から乗車したバスよりきれいで立派だった。
ちなみにチケット購入には身分証明書、つまり外国人観光客ならパスポートの提示が求められるので注意が必要だ。
わたしはこちらのブログを参照させてもらっており、あらかじめ知っていたので助かった。
『素敵すぎ!マレーシア マラッカ観光編 -前編-(トライショーに乗っちゃいました)』マラッカ(マレーシア)の旅行記・ブログ by 抹茶パフェさん【フォートラベル】
往路のバス。
マレーシアの歌謡曲が流れる車内で揺られること約2時間、磯の香りがほんのり漂う海辺の街マラッカに到着した。
バスターミナル「マラカ・セントラル(Melaka Sentral)」は施設がやや古く、ペナン国際空港みたいな雰囲気だ。
なお、前述のブログは2011年の記事だったので、マラカ・セントラルのターミナルから市内まで、タクシーで20リンギットほど、となっているが、現在はグラブのおかげで、高くても10リンギット程度で移動できてしまう。
実際、ちょうど昼時に到着したこともあり、ターミナルの出口から市内中心部にあり、「地球の歩き方」に掲載されていたお目当てのクリスタン料理店、「Melba at the Mansion」に直行したが、グラブでわずか6リンギット。
この店については、これだけでもマラッカに来た甲斐があったと言える素晴らしい遭遇だったので、明日、詳述したい。
帰りはマラッカの観光起点であるジョンカー・ストリート付近の、なるべく一方通行でないところまで出てからグラブを読んだ。
マラカ・セントラルまでは、行きと同様6リンギット。
2人以上で旅をしている場合には、グラブの移動は非常に割安だ。
帰りのバスは立派な2階建てで、しかし満席だったから、改めて朝の時点で復路を予約しておいてよかったと思った。
大人数を運ぶことを最優先にしているためか、座席の間隔は朝のものよりも狭いが、2時間ぐらいなのでまったく問題ないだろう。
ただし、我々が乗車したタイミングが3連休の最終日ということもあってか、帰路はクアラルンプールまで残り半分ぐらいの地点で、高速道路の渋滞にしっかりハマってしまった。
ようやく到着したクアラルンプールのTBSターミナルで、極寒のバス車内から飛び出し駆け込んだトイレは、長い行列の後に鍵が閉まらない、というまさかの展開で、ドキドキしながら用を足した。
まとめると、マレーシア国内でのバス移動は、初心者にも優しい。
ただし、車内が非常に寒いことがあるので要注意である。
また、ターミナル内のトイレも紙がないのがデフォルトのようだ。
復路の二階建てバス。
立派な分、冷房の効きがよすぎて極寒だった。