今年のラマダンとイード、シリア人難民たちのもとにも参上した彼ら

 

Posted on 16 Jun 2018 21:00 in 海外のインド人 by Yoko Deshmukh

温かな食事、清潔な衣服、安全な家。これらは決して当たり前のものではないことを知っておきたいです。



「Eid Mubarak(イード・ムバラク)」

長かったラマダン(断食月)が明け、インド全土では本日「イード(断食明け)」が祝われたが、地域によっては昨日(2018年6月15日)がイードだった。
わたしは現在もまだ福岡に滞在しているのだが、福岡市から車で40分ほどの郊外にある街のショッピングモールで、昨晩はイスラーム教徒のご一家が、仲睦まじく映画館のポップコーンを賞味している光景を目にして、心温まった。

このように世界中のイスラーム教徒たちがイードを祝う中、内戦が続くシリアを追われ、飢えや貧困と戦いながら「終わらない断食」の日々を暮らすシリア人難民たち(多数は平和でさえあれば今日もイードを祝うことができたイスラーム教徒たち)のため、「彼ら」はやはり、そこにいた。
「The Better India」が伝えた。

Sikh Volunteers Give Iftar Meals, Eid Gifts to Syrian Refugees Battling Hunger! - The Better India

それは、イギリスを拠点として活動するパワフルなサルダール・ジー(スィーク教徒たち)たちのNGO、「カールサ・エイド(Khalsa Aid)」である。

参考:突然故郷を追われて大量の難民になったロヒンギャに手を差し伸べるサルダール・ジーたち - 16 Sep 2017

「カールサ・エイド」のサルダール・ジーたちは、「宗教よりも人類」を言葉通りに実践し、レバノンとイラクに逃れた5,000人以上のシリア人難民たちに、ラマダン期間中もできたての温かいイフタール(日没後の食事)を振舞い、イードには子供たち500人に新しい服や靴などの贈り物を配った。

ヒーローのマントならぬターバンをまとった英雄たちは、その行動を通じ、「カールサ・エイド」では世界中の人々が「難民たちと共に立ち上がる」ことの重要性を、無言で訴え続けている。
 





          



About the author

Yoko Deshmukh   (日本語 | English)         
インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。

ASKSiddhi is run by Yoko Deshmukh, a native Japanese freelance English - Japanese - English translator who lives in Pune since 30th September 2003.



Share it with


User Comments