実はインド代表が出場資格を得ていたことがあるFIFAワールドカップ

 

Posted on 15 Jun 2018 21:00 in インドスポーツ by Yoko Deshmukh

写真は自分のフォトギャラリーで「Soccer」と検索したら出てきた、神宮外苑の風景です。



昨日の記事で、インドはかつてFIFAワールドカップの本大会に出場したことがないと記述した。

FIFAワールドカップ2018へ、インドのサッカー少女たち6名が招待

ところがインドは1950年に一度、FIFAワールドカップのブラジル大会に出場資格を獲得したことがあったようだ。
「Free Press Journal」が伝えていた。

FIFA World Cup Trivia: When India qualified for the FIFA World Cup, but did not play! - Free Press Journal

ところが結論として、この試合にインド代表チームが出場することはなかった。
一体、何があったのだろうか。

この時のワールドカップは、第二次世界大戦後初めて開催された大会であり、多くの国々が凄惨な戦禍を乗り越えたばかりで、国家の再建に必死になっていた時だった。
また混乱の中、出場権が取り消された国があったり、スコットランド、フランス、チェコスロバキアが棄権したりするなど、参加国はわずか13カ国だった。

そこでブラジルのサッカー連盟が全インドサッカー連盟(All India Football Federation:AIFF)に接触し、ワールドカップに参加するよう要請、ブラジル当局がワールドカップ参加にかかる経費を負担すると伝えたとされている。

ところが結局、この時のブラジル大会にインド代表チームの姿はなかった。
インドが出場しなかった明確な理由は闇の中のようだが、一説には試合に出場するために最低限必要なサッカーシューズを、AIFFが選手たちに支給しなかったためとされている。

実際、独立インド共和国が建国されて初めて開催された1948年のロンドンオリンピックに出場したインド代表サッカー選手たちは、シューズを履かず裸足でプレーしていた者が大部分を占め世界を驚かせた。

London, 1948: India’s first Olympics as an independent nation - The Times of India
 





      



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Yoko Deshmukh   (日本語 | English)         
インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。

ASKSiddhi is run by Yoko Deshmukh, a native Japanese freelance English - Japanese - English translator who lives in Pune since 30th September 2003.



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