突然故郷を追われて大量の難民になったロヒンギャに手を差し伸べるサルダール・ジーたち

 

Posted on 16 Sep 2017 21:00 in インドあれこれ by Yoko Deshmukh

さすがサルダール・ジーです。



*The photo from The Better India.
 

ミャンマーの少数民族で、国籍を認めらず国連により「世界で最も迫害された少数民族」とされているロヒンギャの人々に対する、同政府軍や自警団などによる凄惨な残虐行為が大きな問題となる中、ロンドンを拠点に置く国際人道救済機関で、世界中のスィーク教徒が参加している「カールサ・エイド(Khalsa Aid)」のボランディアスタッフたちが、バングラデシュとミャンマーの国境地帯の難民キャンプで活躍しているという話題を、「Indian Express」が伝えていた。

Rohingya crisis: Sikh volunteers reach Bangladesh-Myanmar border to provide langar to refugees - Indian Express

生きるために故郷を追われて逃避行するロヒンギャたちは数十万人規模に及ぶとされ、現在も増え続けている。
難民キャンプもパンク状態となり、食糧不足や衛生状態の悪化が深刻な問題になっている。

そうした中、カールサ・エイドのサルダール・ジー(スィーク教徒への尊称)たちがインドはもちろん、全世界からいち早く現地入りし、バングラデシュとの国境地帯テクナフ(Teknaf)で満足な水や食料もなく難民生活を強いられている5万人を超えるロヒンギャたちを対象に、人道支援活動に従事している。

サルダール・ジーたちは、まず共同の無料食堂「ランガー(langar)」と、安心して座れる避難所を建設しているが、「難民の数が想定を超えて圧倒的に多く、手配に時間がかかっている」と話している。
実際、5万人程度の収容が可能なキャンプに10万人を超える人たちが暮らしているという。

ジャンムー・カシミール州からボランティアに参加しているジーヴァンジョット・スィン(Jeevanjyot Singh)さんは、ミャンマーから逃れて命からがら、この地に辿り着いたロヒンギャの家族たちについて語る。
「ろくに食べるものも水もなく、野生動物の脅威に怯えながら深いジャングルを10日間以上も歩いて、疲れているだろう。彼らに早く、十分な水や食料を提供したい」

ランガーの建設作業も、降りしきる雨や、首都ダッカから車で10時間以上と離れたテクナフへの物資の輸送手段の限界に直面し、難航ている。

それでも、現地には世界中のサルダール・ジーたちが続々と集結し、当事者意識を持っていつ終わるとも知れない難民たちの危機のために力を尽くしている。

カールサ・エイドでは、救援活動への資金を随時募っている。
Rohingya Refugees Relief

世界中で自然災害や紛争、迫害による被害者が絶えない中、自分もいつ巻き込まれてもおかしくない。
そうした時に、当事者意識を持って駆けつけてくれる人たちがいたら、どれほど心強いだろうか。

わたしはメンタル面が強いとは言い切れないため、行動を起こす人たちに対して心からの尊敬の気持ちを持っている。






About the author

Yoko Deshmukh   (日本語 | English)         
インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。

ASKSiddhi is run by Yoko Deshmukh, a native Japanese freelance English - Japanese - English translator who lives in Pune since 30th September 2003.



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