あれから1カ月、しばらくの留守を前に

 

Posted on 18 Apr 2018 21:00 in ASKSiddhiのひとりごと by Yoko Deshmukh

自分の気持ちを伝えたい人に、伝えられる時にいつでも、伝え続けなければなりません。



17日夕、酷暑期に向けて気温が上昇していたさなかのプネーに、またしても季節外れの雷雨が降り、気温が下がって蒸し暑さが増している。

前回は1カ月前の3月18日、マハーラーシュトラ州ヒンドゥー新年グディ・パドワ(Gudi Padwa)の夕方に雨が降った。
その夜中、アコラに住む親しい家族で、わたしにとっては「インドの兄」だった人が、若くして突然、この世を去った。

あれから1カ月。
少し時は経ち、Rさんのいない生活のめどが少しずつ立ってきている中でも、その死があまりにも急すぎ、そして早すぎたために、生前のRさんの姿を回想する余裕はまだなく、むしろ人の命のはかなさに心が締め付けられ、目の前の大切な人が一瞬でいなくなってしまうことの強い恐怖が度々襲って来る。

心の整理がまったくついていないまま、わたしは今晩の便でひとり、日本に2カ月以上の長期に亘り、一時帰国することになっている。
※この記事が公開されているころは既に機上にあり、また多くの方がお読みになられるころは日本に到着していることだろう。

インドが真夏を迎える今の時期の一時帰国は、ふだんであればインドを離れることの寂しさもあるものの、涼しい快適な日本での生活も楽しみだったりするものだ。
しかし今回は、「留守中にシッダールタや家族に何かあったらどうしよう」という不安感や恐怖感が強い。

今回のRさんの死の原因がそうだったわけではないが、心臓疾患や心臓発作による死亡者数がインドで最多と言われる原因が、いろいろなことを考え、見聞きするうちに見えてきた気がする。
急に意識不明状態に陥った人を前にした時、救急車が到着するまでの間に一般人でも対処できる心臓マッサージなどの知識が浸透しておらず成す術がない、AED(自動体外式除細動器)もほとんど普及していない、道路事情や交通事情により、救急車の到着に想定以上に時間がかかる、などの要素が影響していると思う。

こうした気づきを無駄にしないためにも、シッダールタとわたしは今回の日本での滞在中に、心臓マッサージの講習を受けるつもりだ。

迷ったらすぐ心臓マッサージやAED 「死戦期呼吸」とは? - BuzzFeed





        



About the author

Yoko Deshmukh   (日本語 | English)         
インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。

ASKSiddhi is run by Yoko Deshmukh, a native Japanese freelance English - Japanese - English translator who lives in Pune since 30th September 2003.



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