チャーイに惚れ込み十余年、ミリオネアになったアメリカ人女性
Posted on 29 Mar 2018 21:00 in インドビジネス by Yoko Deshmukh
元記事に掲載された社長の写真は、とても美人なアメリカ人女性なのですが、それでもつい「チャーイ・ワリー!」と声をかけたくなるオーラが出ています。
近年、自分自身が抱えるインドからの距離感に人知れず悩み、日本や海外に住む、インド人に限らぬ様々な国籍のインド好きの人々と直接的または間接的に交流するようにしている。
そのような行動を取ることにした瞬間から、わたしなどよりもこの国について、ずっと広く深い知識を持ち、ずっとアクティブに関わっている人たちにどんどんと出会うようになり、改めて励まされ、学ぶ日々である。
昨日「NDTV」が紹介していた以下の記事も、この上ない例のひとつとなりそうだ。
インドへ旅行に訪れた際に味わったチャーイの味を帰国後も忘れられず、ついに会社を立ち上げてしまったばかりか、大成功してミリオネアとなったアメリカ人女性の物語である。
How 'Chai Business' Made This American Woman A Millionaire - NDTV
アメリカ合衆国コロラド州出身のブルック・エディ(Brook Eddy)さんは2006年、「バークティ・チャーイ(Bhakti Chai)」という名の紅茶葉専門ショップを立ち上げ、自家用車のトランクにオリジナル商品を積んで売り歩いた。
きっかけは2002年のインド旅行で味わった、一杯のチャーイだ。
そのコクのある濃さに衝撃を受け、帰国後にコロラド州内で紅茶をウリにするカフェを渡り歩いたものの、同じ味に出会えることはなかったという。
「ならば自分で作って販売しよう」と思い立ち、立ち上げたのが「バークティ・チャーイ」だ。
ショウガやスパイスをふんだんに使って作った特製の「濃縮チャーイ」は、ホットでもアイスでも好みに合わせて薄め、気軽に楽しめると、またたく間に注目を集め、エディさんが売り歩いたコロラド州ボールダーの喫茶店だけではなく、熱狂的なファンを数多く獲得するまでになった。
需要は止まらず、1年後には製造・小売網を拡大するためのメーカー契約などのインフラ整備が急務となり、当時勤めていた会社を辞めてこの仕事に専念するようになった。
2014年には企業家向け雑誌で「今年の企業家」に選ばれたエディさんの今年の年商は、実に700万ドルに達する見込みで、近年は自社の社会活動「Gita Giving」にも力を入れている。
確かに、日本に一時帰国した時にはカルディ・コーヒーファームのオリジナル商品である「インスタント・チャーイ」粉末を愛用しているわたしだが、あのタパリ(茶店)で淹れてもらえるショウガの効いた濃いチャーイを飲めるところは知らない。
「バークティ・チャーイ」のサイトを見ていたら、とてもおいしそうで試してみたくてたまらない。
「なかったら作ってしまう」発想で生まれるビジネスは、長続きすることが多い気がする。
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Yoko Deshmukh
(日本語 | English)
インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。
ASKSiddhi is run by Yoko Deshmukh, a native Japanese freelance English - Japanese - English translator who lives in Pune since 30th September 2003.
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