情熱を忘れずに生きれば、人生はもちろん、世界だって変えられるかもしれない
Posted on 20 Feb 2018 23:00 in ASKSiddhiのひとりごと by Yoko Deshmukh
わたしにとって、映画「バーフバリ」を観て一番よかったなと思えたことは、こうした出会いがあったことでした。
シッダールタの姪ラーダちゃんは、昨年7月からプネーの3年制私立大学大学で日本語を専攻している。
はっきりと口にこそしないものの、おそらく現在、スランプにあるとわたしは見ている。
普段は大学近く(目の前)の下宿で生活しているラーダちゃん。
学習を始めて半年が経った今、少しずつクラスメイトの中でもできる人とできない人との差が現れ始めているころだと思う。
まだまだ知っている語彙が少なく、日本語での発話が不自由なのが見て取れるので、週末を過ごしているわが家で猛特訓するも、それ以外の時間はこちらが日本語で話しかけても、英語で返答してしまう。
分からない単語があっても、辞書を引く習慣がなかなか身につかない。
大学では主にマラーティー語を話すクラスメイトに囲まれているから、当然授業以外の時間はマラーティー語でしか会話していないので、少し心配になって今朝、訊ねてみた。
「日本語を習得できたら、絶対にこれがやりたいっていうことはあるのか」
すると、「旅行やホスピタリティ関連の業種に就きたい」という回答が返ってきた。
これが「日本語を使って心から、情熱を持ってやれること」だと言う。
彼女の情熱が本当にここにあるのか、引き続き見守っていきたい。
わたしがこのような話をしたのは、先週からの「バーフバリ旋風」で機会に恵まれ、情熱を持って日々の仕事に取り組んでいるからこそ、充実した人生を送っている人をたくさん知ることができ、大いに刺激を受けているからだ。
詳しいことはできれば数日後に記録したいと思っているが、マサラプレスの「アンジャリさん」や、「天竺奇譚さん」、そして漫画家の「高野しろねこさん」は、恐るべき情熱で人生をどんどん切り開いている。
そして他でもない「バーフバリ」という映画そのものが、情熱をマックスにぶつけて創造されたものだからこそ、あれだけ多くの人の心を動かしているのだと思う。
※バーフバリに関しては、なぜかマハーラーシュトラ州の人たちの反応が薄く、ラーダちゃんも例外ではない。そこでラーダちゃんには「ダンガル(アーミール・カーン主演で日本でも4月に「ダンガル きっと、つよくなる」という邦題で公開されるスポ根映画)」を例に出したが。
情熱は、人生はもちろん、世界も変えるとわたしは心から信じている。
思えば今年に入ってから、1月には現在6回目のバイクでインド一周旅をしている写真家の三井昌志さんがプネーをサプライズ訪問してくださり、じっくりとお話を伺うことのできる贅沢な機会に恵まれるなど、情熱の権化のような人たちと知り合いになる機会が、なぜか急増している。
だからラーダちゃんにこんな話をしながら、矢印は常にわたしに向いているのである。
「わたしは、現在取り組んでいる様々なことに、本当に情熱を持って向かっているのか?」
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Yoko Deshmukh
(日本語 | English)
インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。
ASKSiddhi is run by Yoko Deshmukh, a native Japanese freelance English - Japanese - English translator who lives in Pune since 30th September 2003.
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