※Photo by Parisa A. Wood from GLOW
プネーには、会社経営者や個人事業者から、企業で雇用されている人も含む「働く外国人女性」を結び、様々なワークショップを開催したり、ネットワーキングの場を提供したりすることで、シナジー効果を広げることを目的とする「Global Organization for Women(通称GLOW)」という団体がある。
主催者はアメリカ人、イラン人、イタリア人、インド人など、全員外国人女性または海外とインドとの往復生活をしている女性で、参加資格は働く外国人女性または外国生活の長い人、主に海外との取り引きをしている人などに限定している。
現在メンバーは230人ほど。
「GLOW」Facebookページ
わたしのようなフリーランス業で、ふだん自宅にこもりがちな仕事形態の者にとっては、様々な国からやってきて奮闘する女性たちと、業種を問わず交流できる貴重な場だ。
昨晩はこの「GLOW」が主催する、15名という人数制限を設けたワークショップに参加した。
テーマは「恐れ」。
まず、以下のなんとも重い幕開けによるTED動画を観た。
Why you should define your fears instead of your goals - By Tim Ferriss(日本語字幕付き)
いわく、恐れとは脳が無意識に作り出す想像が多数を占めていて、実在するわけではない。
だからこそ、自分で何もできないものは恐れても仕方がないし、何とかできることであれば回避策を考えておけばいいし、定期的に棚卸しすることで、恐れが実在するものではないことを確認しよう。
そういう主旨の話だと思う。
そして動画にも出てきたワークシートが配布された。
1ページ目では恐れの内容と回避策ないし修正案を考える。
2ページ目では成功を手にするための試みや、そこに至るまでの行動により積み重ねによってもたらされるメリットを考える。
3ページ目では「やりたいことをやらなかった」ために予想される心理的、物理的、および金銭的な損失を考える。
10分間を与えられて各自現状を書き込み、これをもとにしてワインを片手に、みんなでディスカッションした。
実はわたしは、自殺こそ考えたことはないものの、「自分は不要であり、無益だ」という考えにずっと囚われて生きてきた。
今でも定期的にそう思う。
だから「恐れ」は現在多発的に進行中で、わたしの全身を覆い尽くしている黒い雲だ。
この日、様々な分野で活躍し、とても生き生きと輝いて見える女性たちが、ひとりひとり自分の抱える恐れをそれぞれに語ったのだが、いずれも根の部分は共通していたし、またわたしが日々抱えているものとも本質的に似ているものばかりだった。
誰もが、不確かなものの中に不安感を見い出し、恐れの感情に飲み込まれているだけかもしれない。
話した人も、聞いた人も、共感できる気持ちが心を癒やしてくれたと思う。
同時に、恐れの感情に負けないで生きると言うことは、時に厳しい現実に直面することになる。
それでも心の声に素直に従い、信念を貫き切り拓いていくことを選んだ方が、充実した人生を歩むことができるのではないか。
Easy choice, hard life.
Hard choice, easy life.
(直訳:安易な選択肢は、厳しい人生に続く。
困難な選択肢を取れば、人生は楽になる。)
会場となったのはプネー駅近くのソーラブ・ホール(Sohrab Hall)グラウンド階、
BONDというギャラリー兼イベントホール。
内装からして、随所にかわいい工夫が施された、とっても素敵なサロンだった。