映画館での国歌再生と起立の是非を問う宣誓供述書、最高裁に提出
Posted on 10 Jan 2018 21:00 in インドの政治 by Yoko Deshmukh
わたしは嫌いじゃなかったけどな。
*Burgarian folk dance.
先日、福岡で「Wahaha Language School」という語学学校を経営されているJさんを久しぶりに訪ねた。
この学校で日本語を学ぶ生徒さんたちの出身地は、文字通り世界中。
ビジネスや駐在員の家族に帯同して来た人のほか、旅行が高じて長期滞在する中で、日本語を学びたいと通学している人も多いと聞いて、とても魅力的に感じた。
フリーランスとしてどこへでも出かけて、好きなところに長期滞在しながら仕事も続ける、というスタイルの生活を送る世界中の人々のニーズを、いち早くキャッチしている学校だ。
いっぽうのわたしは、今のところインドと日本とを半分ぐらいずつ行ったり来たりの生活だが、二つの祖国を拠点にじわじわといろいろな国へ行って滞在する、という挑戦をしてみたい。
そんなわたしにとって、インドの映画館で毎回、上映前に国旗がスクリーンに映し出されたら、起立して国歌を歌うというあのひとときは、嫌いではない。
ところがインド政府は、こうした「儀式」に疑問を投じ、最高裁判所に判断を仰いでいる。
「NDTV」電子版が報じた。
On National Anthem In Cinema Halls, Centre hits Pause Button - NDTV
発端は、2016年11月に発令された、映画館において上映前の国歌再生と、観客の起立を義務付ける最高裁の判決だ。
これに関し、一部の判事から疑問を呈する声が挙がり、全国的な議論に発展、インド内務省(Union Home Ministry)が昨年10月、是非を問う意見を表明した宣誓供述書を最高裁判所に提出している。
何でも議論の題材になる国、インドならではの名判決を待ちたい。
About the author
|
|
Yoko Deshmukh
(日本語 | English)
インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。
ASKSiddhi is run by Yoko Deshmukh, a native Japanese freelance English - Japanese - English translator who lives in Pune since 30th September 2003.
|
User Comments