※本日、成田空港の駐機場にて。
 

父の七回忌の法事などと合わせ、本日から新年までの2カ月くらい、また福岡に滞在する予定だ。

近年よく利用している全日空（ANA）直航便は、午後8時ムンバイー発、翌朝午前8時前には成田に到着する。
福岡までの往復乗り継ぎを含めて現在は4万ルピー台前半という運賃の安さが、ANA便を選んでいる最大の理由だが、眠っている間に日本に到着するのは思いの外勝手がよいし、帰りは荷物を自宅からムンバイーまで運んでくれる「手ぶら便」があることも、日本キャリアならではの便利さだ。

ただいまプネー：その道のりと「手ぶら便」、そして意外な「インドのソウルフード」 - ASKSiddhi

かつて、インド直航便の日本人乗客と言えば、ツアー等の参加者とおぼしき高齢者や、髭や髪が伸びきり、ゆったりしたインド服を着こなした、いかにも長期滞在してた風の若者、そして学生風のバックパッカーが目立った。

しかし近年は乗客に占める現地駐在員やそのご一家、またスーツ姿のビジネスピープルの割合が急増している。
そして年2～3回ほど、夏休みや春休みなどのハイシーズンを逸らして利用しているのにも関わらず、エコノミークラスの搭乗率は少なくとも70％は常にキープしているように見える。
インドに長く在住し、またこれからも在住し続ける予定の日本人としては、とても頼もしい傾向である。

ANA便は搭乗した瞬間、いやムンバイーの場合は「こんばんは」とか「こんにちは」とか出迎えてくれるチェックインカウンター、そして「いってらっしゃい」と見送ってくれる搭乗口から「日本」を実感できるのも、例えば海外旅行に慣れない親を呼び寄せる時にベストな選択肢だと思える。

実は9月から10月にかけて母がプネーに遊びに来ていた時、帰りのムンバイー発の出発が、激しい雷雨により大幅に遅れ、成田から福岡への乗り継ぎ便に乗れなくなる事態に見舞われたことがあった。
これが他国のキャリアであったら、英語をほとんど話せない母がトランジット先の外国の空港で難儀しただろうことを想像すると、ANA便でよかったとしみじみ思った。

しかし最近になり、シンガポール航空のムンバイー羽田便（シンガポール経由）も、往復3万5,000ルピー台に値下がりしていることを知った。

Google Flight - Mumbai - Haneda

ただし同じくシンガポール航空で予約するシンガポール乗り継ぎのムンバイー福岡ルートは6万ルピー台と高額だ。
東京に用事を作ろうと思えばいくらでも作れるので、安いムンバイー羽田便を取っておいて、国内線で羽田と福岡の往復を安くあげればそれほど問題ではない。

シンガポール航空だと、一時帰国の旅程にシンガポールやマレーシアの観光を組み込めると言う楽しみがある。
こうなってくると、俄然シンガポール航空に戻りたい気持ちがムクムクと湧いてきている。
 

ANA成田行き搭乗ゲート78付近には、
ローズウォーターで人気の「KAMA」店舗があって、
市中と変わらない価格で買い物ができる。
 

成田空港到着ターミナル右端に進んだところにある、
国内線乗り継ぎターミナルで福岡行きの便を待つ間のお楽しみと言えば、うどん。
今日はシッダールタも一緒だったので天ぷらうどんを奮発。
少し話は逸れるが、このターミナルに設置された3台のテレビが放映している番組、
午前10時前という時間帯もあるのかもしれないが、
NHKも含めて俗っぽいワイドショーなんだけど、
外国帰りとおぼしき日本人旅行者が食い入るように観ている。
わたしもそのひとりだ。
一瞬にして「日本に帰って来たこと」を実感させてくれる。