国内6都市でLGBTQをテーマとした映画祭を開催:IITボンベイ校

 

Posted on 14 Oct 2017 21:00 in エンターテインメント by Yoko Deshmukh

ほんの少しの想像力さえあれば、人生はもっと豊かになります。



※画像はNetflix「Anne with an E」より
 

「Netflix」で、名作「赤毛のアン(Anne of Green Gables)」をもとにしたドラマシリーズ「Anne with an E」を観ている。
シリーズ1をあっという間に全話(7話)視聴し終えてしまい、続きを待望している。

子供のころに村岡花子さん訳を「アンの娘リラ」まで全巻通しで読み、大人になってからは原文をやはり全巻読破した大ファンであるわたしでも、ところどころストーリーにひねりが加わり、原作を読んだことがある人もない人も楽しめるような構成になっている。

そんなアンがよく口にするフレーズのひとつに、「想像力の欠如(lack of imagination)」というものがある。
今も昔も、世の中には「(よくも悪しくも)想像を絶すること」がたくさんある。
それでも大抵の場面で少しの想像力さえあれば、深く学ぶきっかけを掴んだり、相手に寄り添ったり、周囲に前向きな変化を起こしたり、人生をより豊かに味わえるようになる。

今週「The Better India」が、IIT-Bombay(インド工科大学ボンベイ校)の働きかけにより発足したLGBTQをテーマとする作品を上映する映画祭が、10月中にムンバイーをはじめとするインド国内6都市で開催されるという話題を目にした時、映画は広く一般に想像力を喚起する上で格好の媒体だと改めて頷けた。

Don’t Miss: LGBTQ Film Festival Coming to Campuses in Six Cities Soon - The Better India



 

IIT-Bombayは今年5月に映画祭「KASHISH Mumbai International Queer Film Festival」を上映した、芸術、文化、文学、劇場、映画などのプログラムを組織することを目的とした非営利団体「KASHISH Arts Foundation」と協力し、「KASHISH Forward」と題した映画祭をムンバイー、デリー、バンガロール、西ベンガル州カラグプール(IIT-Kharagpur、インド工科大学カラグプール校)、コルカタ、ハリヤーナー州ソネパットで開催する。

上映されるのは、性同一性や性的指向の不一致を抱えた人が直面する差別や、同性愛に対する嫌悪感情に焦点を当てた作品、また「My Child Is Gay and I’m Happy」(Sopan Muller監督)など、LGBTQの両親や家族の葛藤などに焦点を当てた作品となっている。





                            



About the author

Yoko Deshmukh   (日本語 | English)         
インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。

ASKSiddhi is run by Yoko Deshmukh, a native Japanese freelance English - Japanese - English translator who lives in Pune since 30th September 2003.



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