※現在ムンバイーではU-17ワールドカップ・サッカー開催中。
このような話題に接するたび、インドは子供の誕生をことのほか喜ばしいこととして歓迎するお国柄なのだなと自信を持って実感できる。
NDTVが、妊婦が病院への足に配車サービス「OLA Cab」を呼んだところ、道中で産気付き車の中で無事に男児を出産し、OLA側はこの妊婦と子供の移動に対し、今後5年間は無料にする特別クーポンを発行したという微笑ましい話題を紹介していた。
Woman Delivers In Ola Cab Enroute To Hospital, Gets Free Rides For 5 Years - NDTV
21歳の妊婦は予定日を3週間後に控えた今月はじめ、突然陣痛を感じたため病院へ急ぐのに、配車サービス「OLA Cab」を依頼した。
慢性的な交通渋滞がお約束のプネーでは、救急車を呼ぶよりもこちらの方が早いと判断したのだろう。
夫はバイクで病院へ先回り、OLAには女性の姑などが同乗していた。
ところが自宅を離れて4~5キロほどの地点で、後部座席で女性の出産が始まってしまった。
その間、運転手のヤシュワント・ガランデ(Yashwant Galande)氏は冷静にハンドルを握り、病院へと向かうことを決断した。
病院へ到着した時には元気な男の子が誕生しており、救急医療チームが車内で臍の緒を切断し、母子を安全な処置室へと搬入した。
この報せを受けたOLAは、「赤ちゃんの名前をつけた無料クーポンを発行し、女性が必要な時にはいつでも無料で配車いただけるようにする」とするとっておきのお祝いを贈ることに決めた。
同じことが日本で起こったら、はた迷惑だの車が汚れるだの、別の角度の関心を呼び起こし、そして両親が「ご迷惑をおかけしました」などと謝らなければならなくなるかも。
もちろんインドにも、同じような考えを持ってこの出来事を見ている人も一部いるのかもしれないが、OLAの会社としての対応が、あくまで一般社会の受け止め方を代表しているようにも思える。
この数週間ほど、定期的に訪れる原因不明の精神的な落ち込みに苛まれているわたしに、こんなピュアな話題が力をくれている。