学校の数が足りないとか、質の良い教師がいないとか、そのような理由は子供たちを教育から遠ざける言い訳には決してなり得ないことを、意外にも思えるこんな事例が示している。
「The Indian Express」電子版で、オーストラリアの子供たちがプネーの学校で行われているマラーティー語の授業の遠隔教育を受けている様子を紹介していた。
From Pune rural school classroom, a lesson in Marathi for NRI students in Australia - The Indian Express
オーストラリアはシドニー郊外ウェストミード(Westmead)にあるマラーティー語学校(Marathi Vidyalaya)。
教室の画面に映し出されているのは、7,000キロ以上離れたプネーの公立小学校教師、ナグナート・ヴィブーテ(Nagnath Vibhute)さんが教壇に立つマラーティー語の授業だ。
こうした遠隔教育の試みは、グローバル企業や大学間では一般的に見られるようになってきたが、海外で暮らすインド人の子供たちに母国語で遠隔教育を施す試みは、インド人たちがどんどんグローバルに広がっている今という時代を象徴しているようだ。
ウェストミードの学校のほか、同じくシドニー郊外のノースショア(North Shore)の学校でも、ヴィブーテさんのマラーティー語授業を毎週土曜日、同時刻に3時間、受講している。
海を越えた3つの学校の教師たちは、インスタントメッセンジャーアプリ「WhatsApp」や電子メールなどで連絡を取り合いながら授業の段取りをつけている。
現在、パキスタンにあるマラーティー語学校からも遠隔授業の申し込みがあるようだ。