※GLOWメンバーのプレゼンター、ヴァンダナさん。
「Ideas worth spreading」をコンセプトとして、世界中の著名な人物やインフルエンサーを招いた講演を実施している「TED」のライセンスを受け、そのコンセプトを継承する比較的小規模な講演会イベント「TEDx」は、2~3年ほど前から「TEDx Pune」としてプネーでも開催されている。
気になってはいたものの、毎年そのタイミングで偶然プネーを留守にしてきた。
今年は不在の予定がなく、しかもプネーで働く外国人女性たちのために毎月様々な講演会やセミナー、ワークショップを開催している団体、「GLOW(Global Organization for Women)」のジルさんが、「せっかくなのでGLOWメンバーで一緒に楽しもう」と、早くから割引チケットを入手できるクーポンコードを教えてくれていたので、楽しみにしていた。
会場はコレガオン・パーク(Koregaon Park)の「ウェスティン・プネ(Westin Pune)」。
開場は10時、開演は11時半とゆったりしていた。
2017年の「TEDx Pune」は、プネーのドラム集団「Nadabrahma(宇宙の音)」による、腹の底から打ち上げるようなパワフルで息の合ったパフォーマンスで開幕。
6日のヴィサルジャンでいったん幕を閉じたガナパティ祭りが、まるで復活したかのような高揚感とともに、イベントへの期待が一層高まる。
トップのスピーカーはGLOWメンバーでもあるヴァンダナ・サクセナ(Vandana Saxena)さん。
ジェンダーや世代別に聞き取りした内容をもとに、未来の人類のあるべき姿を予想、社会的な常識に捉われない生き方を提唱した。
午前中2番目のセッションでは、元グーグル(Google)社員ラフール・クルカルニ(Rahul Kulkarni)さんが、来るべき人工知能(AI)社会が人類にもたらす利益のひとつの提案として、時に主観的になりがちな人のキャリアを、膨大なデータをもとに的確にメンタリングする可能性を示した。
冒頭のヴァンダナさんの話とも繋がっていて、ワクワクする内容だった。
午前中最後のセッションは、ロボット制作会社の若き社長、ヴィマル・ゴーヴィンド(Vimal Govind)さん。
場内満員の聴衆を前にやや緊張しながらも、リハビリなどの医療現場や防衛分野などで、危険な作業に従事する人をアシストする、人と共存するロボットの開発について説明した。
「TEDx」各セッションは20分間だ。
人間が集中力を高い状態で持続できる限界は諸説あるが30分ぐらいということをどこかで聞いたことがあるが、「もっと聞きたい」と思ったところで終了するので、興味関心がかきたてられ、また内容も憶えていられる長さだ。
昼食後の、通常であれば少しダレてくる時間帯も、しゃっきり集中して話を聴けた。
昼食時は一緒に参加したGLOWメンバーと午前中のセッション内容についての意見交換で盛り上がる。
初対面の人が多く、かつ英語ネイティブばかりだったから発言に気後れしたけど、じっくり耳を傾けてくれる人ばかりだったし、セッションという共通が話題もあったので話しやすかった。
それにしても魅力的な女性ばかりで、これもまた気後れの要因だった。
GLOWメンバーは、色々な国からインドへビジネスや仕事をしにきてる女性たちで構成されているので、誰もがパワフルだし、実にポジティブにインドと向き合っている。
こういう方々に会うことは、若干の緊張感は伴うものの、とても刺激になるし、何より楽しい。
引きこもってばかりいないで、もっと人に会って行こうと思った。
※心を鷲掴みにされるすばらし出会い、#TEDxPune2017 午後の部に続く。
ドラム集団「Nadabrahma」によるオープニングパフォーマンス

メインスポンサーはInfosys。

ガナパティ・ドラム隊「Nadabrahma」が登場。

第2バッター、ラフール・クルカルニさん。

緊張気味に話すロボット工学のヴィマル・ゴーヴィンドさん。